14年にレクサスのハイブリッドカーが販売台数全体の約86%を占めたことから、消費者がハイブリッド製品により高い関心を寄せていることがわかる。レクサスのラインナップでは、ESもRXもCTも高級車ではないが、中国市場でのプレート発行数はレクサス全体の89%を占める。ここから中国市場でのレクサスは主にミドルエンド・ローエンド車からのグレードアップのための買い換え需要に支えられており、ブランド価値の向上には限界があるということがわかる。
高級車市場のアナリストは、「同じランクで比較してみると、高級車は所属する各グループでいずれも『高い価値』を備え、ブランドイメージ、収益力、消費者の口コミの評判はいずれも高い。中国市場でのレクサスのトヨタに対する貢献の価値は、低いものであることは確かだ」と話す。
トヨタのライバルのフォルクスワーゲン(VW)と比較すると、14年には傘下のアウディが中国市場で57万5100台を売り上げ、中国高級車販売台数の1位を再び獲得し、前年比17.7%の伸びを達成した。レクサスの販売台数はアウディの1の位に過ぎず、基数が小さいとはいえ、増加率も大きく見劣りする。各グループへの貢献度をみると、アウディはVWグループの中国販売台数の約6分の1を担うが、レクサスはトヨタグループの中国販売台数のわずか7%ほどを占めるに過ぎない。
下の表はここ数年の中国市場におけるレクサスの販売台数と増加率だ。高級車市場が全体として高度成長を遂げる中、レクサスの売れ行きは足踏み状態が続いている。
ここ数年の中国市場におけるレクサスの販売数および増加率
この意味においては、レクサスは中国市場でトヨタの足を引っ張っていると同時に、中国市場におけるトヨタの価値を大幅に引き下げたといえる。
(人民網日本語版)
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