【新華社ジャカルタ2月27日】インドネシアの首都ジャカルタから出発し、西ジャワ州の山脈を越え、一望すると、コンクリートで建設されたダムが聳え立っている。それは中国とインドネシア両国がインフラで協力したモデルプロジェクトの一つであるジャティゲデダムだ。
「中国の技術、中国の資金、中国の設備で建設したダム」
インドネシアに建設しているこの水利事業プロジェクトは、2007年にスタートし、中国がインドネシアに提供した8億ドルの輸出信用貸付優遇措置を利用して建設した5大プロジェクトの一つだ。また、風港発電所、泗馬大橋に続き、3番目に契約したインフラ建設プロジェクトとなる。
ジャティゲデダムは中国とインドネシア両国の人民の知恵とエネルギーを結集している。ダムは中国水利水電建設集団公司(中国水電)及びインドネシア現地企業で構成された共同事業体が施工する。
中国水電ジャティゲデダムプロジェクトの丁顕庚責任者は、記者に次のように説明した。中国水電は、プロジェクトの主要施工業者であり、プロジェクト総額の7割を請け負う。「これは中国の技術、中国の資金、中国の設備で建設したダムとなる。」
プロジェクトの進度を確保するため、中国水電は100人余りの技術者、管理要員及び総額約2,500万ドルの大型機械設備を投入し、2014年7月末にダムが完工した。インドネシアの協力パートナーは現在、ダム付近の整備を進めており、今年の10月初旬に堰を止めて貯水を開始する。