【右翼が「安倍談話」の起草に参与】
同様に戦後生まれで、戦争を体験していない日本・安倍晋三首相は「8・15」の日本の無条件降伏70周年の際に首相談話を発表する予定で、またこの公式声明が後世に影響を与える「安倍談話」となり、「村山談話」に取って代わることができるよう望んでいる。
1995年8月15日、日本の降伏50周年の際に、当時の村山富市首相の発表した有名な「村山談話」は、侵略戦争の歴史を反省し、植民地統治と侵略の歴史を謝罪し、日本が平和の道を歩み、永遠に戦争をしないと誓った。その後日本政府はいずれも「村山談話」の継承を表明している。
しかし、安倍首相が今年の1月25日、「村山談話」の「植民地統治」、「侵略」、「謝罪」といった肝心な文言を手を加えずそのまま用いることはなく、新たにつくり直すつもりだと述べたことは、安倍政権の戦後の歴史や日本の今後の発展に対する考え方を体現した。日本の一部の世論は、安倍首相のこのような姿勢に懸念の意を示した。
日本政府の高官は、「安倍談話」起草委員会の人選はすでにほぼ確定しており、その中には著名な保守派の学者で、国際大学の北岡伸一学長と京都大学名誉教授の中西輝政氏が含まれることを明らかにした。北岡学長と中西氏は安倍首相と親しい右翼学者で、前者は日本の集団的自衛権の解禁、自衛隊の活動範囲の拡大を主張し、後者は日本の侵略の歴史を一貫して否定していることで知られており、安倍首相の靖国神社参拝を支持している。
多くの人は、「安倍談話」が「村山談話」の日本の侵略の歴史を認め謝罪した本質をすべて掘り出し、いわゆる「『村山談話』を継承する立場」という殻だけを残すのではないかと懸念している。