中国商務省の瀋丹陽報道官はこのほど、「国際通貨基金(IMF)の『国際収支マニュアル第6版』に準拠した統計方法によると、2014年の中国のサービス貿易総額は初めて6000億ドルの大台を突破し、前年同期比12.6%増の6034億ドルに達した。2015年も10%以上の成長を続ける見込みだ」と発表しました。
瀋報道官によりますと、サービス貿易総額は今年6500億ドル、2年後の2017年には7850億ドル、さらに2020年には1兆ドルといった目標を目指し、商務省はすでに貿易構造の優良化や規模拡大などに取り組んでいるということです。
世界貿易機関(WTO)の予測によりますと、「2014年の世界のサービス貿易の伸び率は4.7%だったが、中国の伸び率はそれを大きく上回っている。また、サービス貿易量が世界トップだったアメリカの伸び率が8.8%だったが、それすらも上回っているだろう」ということです。
また、「2014年の中国のサービス業増加値が3つの産業に占める割合は48.2%で、第2次産業を5.6%上回り、伸び率も第2次産業を上回っている。また、サービス業への外資参加が増えつつあり、2014年は前年同期比7.8%増だった」というデータもあり、これによりサービス貿易の成長に向けしっかりした基盤が築き上げられました。
瀋報道官によりますと、サービス貿易の構造が徐々に改善され、金融サービスや通信サービス、コンピュータと情報サービスなどの高付加価値サービスが急速に伸びているということです。
(中国国際放送局)
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