大手が地位を固める
「一帯一路」戦略の利益を受けるインフラ 機械・エネルギー業界の大手も遅れてはおらず、既存の海外ネットワークを基礎として事業展開を加速させている。
準東石油技術股フェン有限公司は1月7日、大株主の創越集団、融匯湘疆創業投資基金と1億元未満の共同出資を行い、カザフスタン企業の石油・天然ガス資産を買収することを発表した。同社はアフガニスタン企業と協力し、300万米ドルの共同出資によってカブールに子会社を設立し、アフガニスタンの石油・天然ガス事業と市場を共同開発する。同社によると、これは国際化発展戦略の実施に向けた重要な一歩だ。
中国交通建設股フェン有限公司は2014年12月12日、オーストラリア建設最大手のJohn・Holland社の全株式を9億5300万豪ドルで買収し、「一帯一路」における有利な地位を固めると発表した。John Holland社はオーストラリア最大のプロジェクト開発・建設企業の一つで、オーストラリア、ニュージーランド、東南アジアに事業展開している。
中国交通建設股フェン有限公司によると、John・Holland社は世界一流のインフラプロジェクトを落札した経験があり、東南アジアと香港で良好な経営の歴史を持つ。中国交通建設股フェン有限公司はこれらの市場で発展のチャンスを手にし、利益を創出し続けることが可能だ。
建機大手の三一重工は2014年11月、転換社債の発行によって得られた資金のうち、10億1800万元をブラジル産業団地の建設プロジェクト(1期)に回し、2016年6月に設備の調整と試験的な生産を実現すると発表した。中国電力建設集団有限公司も海外に地域本部を設立し、国際事業管理の機能を委譲し、自社の国際市場における競争力と管理の効率を高めると発表した。
国家の「一帯一路」戦略が実施に移されることに伴い、中国のインフラ・機械・エネルギー会社の海外受注や業績は、2015年はさらに好調になると予想されている。中国の上場企業が競うように海外進出を加速させていることは、その海外の生産能力の拡大、企業の海外における競争力の強化、国際市場での事業展開の加速化につながると見られる。
(新華網日本語)
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