オランダのハーグに本部がある国際刑事裁判所(ICC)は16日、イスラエルが戦争犯罪を犯したかどうかに関する予備調査に着手することを発表しました。
パレスチナは、2014年6月13日以降イスラエルがパレスチナの領土で犯した犯罪について、ICCに調査要求をだしました。これを受けて、予備調査の着手が決定されました。
ICCによりますと、2009年パレスチナ自治政府はイスラエルに対する調査を求めましたが、当時のパレスチナは国連での法的地位が「国」ではなかったため、ICCは正式な調査段階に入りませんでした。2012年11月、国連はパレスチナを「非加盟オブザーバー国家」として認めました。また今年1月、パレスチナが「国際刑事裁判所ローマ規程」に加盟したことから、パレスチナの調査要求に対してICCは司法的管轄権を持つようになったということです。
1998年に国連全権外交使節会議で「国際刑事裁判所ローマ規程」が採択されました。それによりますと、ICCは2002年7月1日以降に行われた犯罪に限り管轄権を有するということです。
(中国国際放送局)
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