【新華社ボアオ3月26日】中国海南省瓊海(けいかい)市博鰲(ボアオ)鎮で25日、ボアオ・アジアフォーラム2025年年次総会の記者会見と旗艦報告書発表会が開かれた。中国社会科学院大学国際政治経済学院の張宇燕(ちょう・うえん)院長は記者会見後に取材に応じ、中日韓自由貿易協定(FTA)はアジアにおける将来の協力を主導する上で極めて重要だとの見方を示した。
張氏は、このほど行われた第11回中日韓外相会議が多くの前向きな成果を上げたことに触れ、中日韓3カ国にとって経済規模、経済発展レベル、貿易規模、金融発展レベルなど、多くの観点から協力は非常に重要だと強調した。
「現在、トランプ政権の対外経済貿易政策の衝撃から、一部の国々、とりわけ北東アジアの日本と韓国は、アジア諸国間の協力の重要性を徐々に認識し始めていると思われる。最近の中日韓外相会議にもその傾向が表れている」と述べ、今後3カ国が中日韓FTAの締結に向けて引き続き努力していくことに期待を表明した。(記者/郭丹、王雯君)
25日、記者会見後に取材に応じる張宇燕氏(中央)。(ボアオ=新華社記者/郭丹)