上海の外灘で写真に納まる韓国人観光客。(2024年12月28日撮影、上海=新華社記者/王翔)
【新華社上海3月11日】中国上海市はこのほど、「上海観光業の質の高い発展の全面的推進に向けた3カ年行動計画(2025~27年)」を発表した。優位性のある資源を活用し、モデル転換を推進し、産業システムを整備することで、中国のインバウンド観光の最初の訪問地と都市観光の第一選択肢、文化・観光の深い融合のモデル区となることを目指し、世界的に有名な観光都市づくりを継続的に進める方針を打ち出した。
計画は観光商品の開発について、都市資源の優位性をさらに発揮させ、一体性があり、多元的で特色ある商品を開発する必要があると指摘した。文化・観光とさまざまな業種の連携を堅持し、中身と特色のある観光商品をより多く送り出すとした。具体的には、①世界的な観光のランドマークを打ち立てる②観光商品のブランドを構築する③一体性のある観光商品を充実させる④テーマ型観光商品のレベルアップに力を入れる⑤インバウンド観光商品を改善する-など五つの重点任務を打ち出した。
インバウンド観光商品の改善については、ビザ免除措置や口岸(通関地)の外国人団体観光ビザ政策を活用するほか、「航空と鉄道」「航空券とクルーズ」など多様な入境ルートの組み合わせを開発し、通関や通信、決済、チケット購入、免税・税還付などの利便性を高める措置を強化し、より多くの優れたインバウンド観光コースを打ち出す。
40年余りの模索と発展を経て、上海の観光業は独自色ある都市観光資源を形成し、「都市型、総合性、国際化」の特色を備えた観光の発展の道を歩み始めている。
市文化観光局によると、「第12次5カ年規画(2010~15年)」末には上海観光業の増加値(付加価値額)が域内総生産(GDP)の5%以上を占め、プラットフォーム型、産業チェーン主導型企業が多く誕生し、戦略的基幹産業としての地位を徐々に確立した。「第13次5カ年規画(2016~20年)」末には年間観光客受入数が延べ3億人を超え、23年以降は年間観光客受入数と売上高、産業増加値など多くの面で大幅な伸びを実現し、さらなる質の高い発展に向けた確かな基盤が築かれている。