上海市にある「拼多多」の社内の様子。(2020年7月17日撮影、上海=新華社記者/方喆)
【新華社北京6月7日】中国電子商取引(EC)大手の拼多多(Pinduoduo)がこのほど発表した2023年第1四半期(1~3月)決算は、売上高が前年同期比58・2%増の376億4千万元(1元=約20円)、営業利益が3・2倍の69億2900万元だった。普通株株主に帰属する純利益は3・1倍の81億100万元、非米国会計基準(Non-GAAP)ベースの純利益は2・4倍の101億2600万元だった。
マーケティング費用は前年同期比45・0%増の162億6千万元、研究開発費は6・0%減の25億700万元だった。
同社の陳磊(ちん・らい)董事長は「1~3月は市場の消費意欲が継続的に回復し、消費者の購買力が高まった」と語る。同社は現在、市場戦略を調整し、発展ペースの加速から質の向上へと力点を切り替えている。「傘下プラットフォームの生態系(エコシステム)構築に注力し、質の向上を最重要目標と位置づけている。1~3月の業績には、質の高い発展への転換の成果が現れた」と陳氏は指摘する、
同社は22年下半期(7~12月)以降、越境ECプロジェクトを始動、「海外進出支援計画」を発表し、製造業企業の海外進出に国内外の倉庫保管や越境物流、アフターサービスなどインフラサービスと一体化ソリューションを提供した。すでにアパレルやデジタル、家電、バッグ・トランク、アクセサリー、玩具、文具などの製造業企業1万社以上の海外進出を促した。