【新華社リオデジャネイロ7月5日】ブラジルのサンタカタリーナ連邦大学は2日、同大学率いる研究チームが、サンタカタリーナ州の州都フロリアノポリス市で昨年11月27日に採取した下水サンプルから新型コロナウイルスが検出されたとの研究報告を発表した。
研究結果は既に学界の査読に出されており、最終的に確認されれば、今回検出された新型コロナウイルスが米大陸で最も早く発見されたサンプルとなる。ブラジルでは、今年2月26日に最大都市サンパウロで確認された新型コロナウイルス感染者が、同国および南米初の感染者とされている。
研究に参加した同大学応用ウイルス学研究室の生物工学博士、ジスレイン・フォンガロ氏は、研究室用サンプルが採取されたのは昨年11月27日で、ウイルスがヒトに感染するまで数週間かかることから、サンプルが採取される15~20日前には既に誰かが感染していたことになると説明した。
同氏によると、研究者らは下水サンプルから検出されたウイルスを4グループの新型コロナウイルスゲノムと比較し、各サンプルにつき最低8回の試験を実施。検出されたウイルスが新型コロナウイルスであることを確認した。応用ウイルス学研究室の結論を受け、研究チームはサンタカタリーナ連邦大学病院の分子、微生物、血清学の各研究室で検査したが、いずれも同じ結論に達した。
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