【新華社北京5月22日】中国の李克強(り・こくきょう)国務院総理は22日、政府活動報告を行い、外部環境の変化に直面して、揺るぐことなく対外開放を拡大し、産業チェーンとサプライチェーンを安定させ、開放によって改革と発展を促さなければならないと指摘、次のように述べた。
貿易の基本的安定を促進する。企業の受注増加・雇用安定化・雇用確保への支援を中心に据えて信用貸付を増やし、輸出信用保険の適用枠を拡大し、輸出入のコンプライアンスコストを引き下げ、輸出向け商品の国内販売をサポートする。越境Eコマースなどの新業態の発展を加速し、国際貨物輸送能力を向上させる。新たなサービス貿易のイノベーション発展の試行を推し進める。第3回中国国際輸入博覧会の開催を成功させ、積極的に輸入を拡大し、より高いレベルの世界に向けた大市場へと発展させる。
外資を積極的に利用する。外資参入のネガティブリストの項目を大幅に減らし、クロスボーダーサービス貿易ネガティブリストを公布する。自由貿易試験区により大きな改革開放の自主権を付与し、海南自由貿易港の建設を加速し、中・西部地区で自由貿易試験区、総合保税区を増設し、サービス業の開放拡大を目指して総合的試行を増やす。国内企業と外資企業が分け隔てなく平等に遇され公平に競争する市場環境を整える。
質の高い「一帯一路」共同建設を行う。共同協議・共同建設・共同享受を堅持し、市場の原則と国際的に普及しているルールにしたがって、企業の主体的役割を発揮させ、互恵互利に基づく協力を展開する。対外投資の健全な発展をリードする。
貿易と投資の自由化・円滑化を促す。断固として多国間貿易体制を擁護し、世界貿易機関(WTO)の改革に積極的に参加する。東アジア地域包括的経済連携(RCEP)交渉の調印を推進し、中日韓FTAなどの自由貿易交渉を推し進める。中米第1段階貿易合意を共同で徹底させる。中国は、各国との経済貿易協力の強化および互恵ウインウインの実現に力を尽くす。
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