【新華社北京4月26日】中国医薬集団(シノファーム)傘下の武漢生物製品研究所と中国科学院傘下の武漢ウイルス研究所は、開発中の新型コロナウイルスの不活化ワクチンが24日、臨床試験の第2段階に進んだことを明らかにした。
シノファームによると、両研究所が12日からワクチンの臨床試験を開始し、第1段階は年齢別の3グループを対象に行われ、23日時点で96人にワクチンを接種した。ワクチンがこれまでのところ安全性を示しており、接種者は現在、経過観察中だという。
また、不活化ワクチンの無作為化プラセボ対照二重盲検比較試験は、河南省焦作市で行われており、臨床試験の第2段階ではワクチンの接種手順に焦点を絞ると説明。
不活化ワクチンの臨床試験は、第1、第2段階がともに国家薬品監督管理局(NMPA)の承認を得た。
シノファームは、ワクチンが第3段階の臨床試験を受ける必要があるため、安全性と有効性に関する最終的な結論が出るまで約1年を要するとの見方を示した。
中国では、新型コロナウイルスのワクチン開発で3件の候補案が承認されている。アデノウイルスベクターを用いたワクチンの開発は、世界で初めて臨床試験の第2段階に突入したプロジェクトとなった。
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