中国の習近平国家主席（左）は１８日、ミャンマーの首都ネピドーで同国のアウン・サン・スー・チー国家顧問と会談した。（ネピドー＝新華社記者／謝環馳）
【新華社ネピドー１月１９日】中国の習近平（しゅう・きんぺい）国家主席は１８日、ミャンマーの首都ネピドーで同国のアウン・サン・スー・チー国家顧問と会談した。
習近平氏は次のように表明した。今回われわれは中国・ミャンマー運命共同体の共同構築を決定し、両国関係の新たな時代を切り開いた。双方は両国の経済貿易協力５カ年計画を推進し、発展戦略を効果的に結び付け、両国の経済貿易と生産能力における協力を着実に実行する必要がある。中国・ミャンマー経済回廊の建設は双方の「一帯一路」共同建設における特に重要なポイントである。双方は経済回廊の実質的な建設を既にスタートさせており、両国人民特にミャンマーの人々の満足感をできるだけ早く高めなければならない。
習近平氏はまた、次のように述べた。双方は中国・ミャンマー経済回廊に対するチャウピュープロジェクトの模範的なけん引作用を発揮させるとともに、中国・ミャンマー国境経済協力区とヤンゴン新都市の建設を加速させることで合意した。双方は道路、鉄道、電力網などの相互接続プロジェクトを統一的に推進し、回廊をつなぐ骨格ネットワークを早急に形成する必要がある。中国はミャンマーの対中輸出拡大を歓迎し、中国企業によるミャンマーへの投資拡大を支持し、ミャンマーとの金融協力を強化していきたい。
習近平氏はさらに、次のように述べた。双方は中国・ミャンマー国交樹立７０周年祝賀行事と中国・ミャンマー文化観光年の実施に力を入れ、より多くの若者の交流を奨励し、「胞波（パウッポー、兄弟）」の友好を受け継ぎ未来を切り開くべきである。
スー・チー氏は次のように表明した。習近平主席の今回の訪問は成果が豊富で、ミャンマーと中国の「胞波」の友情を大いに深め、両国の実務協力を促進するものである。ミャンマーは中国との経済回廊建設を積極的に推進し、チャウピュープロジェクトを全力で実施し、交通やエネルギー、生産能力、人文（人と文化）、国境、地方などの分野での協力を加速させたい。ミャンマーは中国と手を携えて前進し、ミャンマー・中国運命共同体を共同で構築していきたい。
スー・チー氏はまた、次のように述べた。ミャンマー・中国関係の重要な特徴は相互尊重、相互理解、相互支持である。中国の支援は私利のためではなく、公平と正義を守るためである。現在、世界平和と発展、国際公平と正義などの問題は根本的に解決されておらず、人権、民族、宗教問題を口実に他国の内政に乱暴に干渉する国もあるが、ミャンマーはこのような圧力と干渉を決して受け入れない。
習近平氏は次のように強調した。中国はミャンマーが信頼するに値する良き友人である。中国とミャンマーは「平和共存五原則」を共同で提唱、実践し、相互の信頼・支援・協力により国家間往来の手本を作り上げただけでなく、新たな国際関係の樹立推進に歴史的貢献をした。中国は一貫して各国人民が自国の国情にかなった発展の道を自主的に選択することを尊重し、他国の内政に干渉しないことを堅持している。中国は引き続き、国際的な場でミャンマーのために正義に基づいて主張し、ミャンマーが国家の尊厳と正当な権益を守ることを支持する。中国はミャンマーが国内の和平プロセスを推進し、民族の和解を実現するのを支持しており、引き続きこのために建設的役割を果たす用意がある。
会談後、両国の指導者は政治や経済貿易、投資、人文、地方などさまざまな分野に及ぶ複数の二国間協力文書の交換式に立ち会った。
