3日、北京の中南海で会見する韓正氏(右)と中尾武彦氏。(北京=新華社記者/丁林)
【新華社北京12月4日】韓正(かん・せい)中国共産党中央政治局常務委員・国務院副総理は3日、北京の中南海でアジア開発銀行(ADB)の中尾武彦総裁と会見した。
韓正氏は、中尾武彦氏がADB総裁に就任して以降、多国間主義を堅持し、同行がアジア太平洋地域の貧困削減と発展、中国との協力深化に注力するよう推進してきたことに称賛の意を示した。
韓正氏は、中国がいまなお発展途上国であり、発展が不均衡で不十分であるという問題が依然際立っていると説明。中国とADBの協力の余地は非常に広く、双方の協力はますます良くなると信じていると表明した。ADBが引き続き中国を支援し、中国の持続可能な発展を後押しすることにも期待を示した。また、経済のグローバル化は現在波乱に遭遇しており、世界経済の下振れリスクと不確実性が高まっていると指摘。中国はADBと共に多国間主義を守り、開放型世界経済の建設に向け貢献したいと述べた。
中尾氏は、中国が貧困削減の進展で得た大きな成果を前向きに評価し、中国への資金援助を引き続き継続していく考えを示した。また、中国の貧困削減の経験を他の発展途上国が共有できるよう積極的に推進し、中国と各分野の実務協力を深めていきたいと表明した。
当社のコンテンツは著作権法によって保護されます。無断転用、複製、掲載、転載、営利目的の引用は禁じます。