中国の習近平国家主席は13日、ブラジルの首都ブラジリアで同国のボルソナロ大統領と会談した。(ブラジリア=新華社記者/李学仁)
【新華社ブラジリア11月14日】中国の習近平(しゅう・きんぺい)国家主席は13日、ブラジルの首都ブラジリアで同国のボルソナロ大統領と会談した。
習近平氏は会談で次のように指摘した。中国とブラジルは東西の半球でそれぞれの最大の新興市場国として幅広い共通利益を有している。われわれは、両国の協力への自信に満ちており、発展経験を共有し、共同繁栄を実現したい。中国とブラジルは共に大国で、相互尊重や対等に向き合うことを堅持し、相互往来を強化し、相互信頼を確実にしなければならない。また互いに市場開放を進め、農産品や、鉄鉱石、原油など基礎的な製品について長期的で安定した直接的な供給のルートを作ることを検討すべきだ。中国は、自国企業がブラジルのインフラ建設に参加し、相互接続を促進することを支持する。
習近平氏は次のように強調した。双方は中国とラテンアメリカ諸国との全面的な交流や協力を共同で推進すべきだ。多国間主義を堅持し、開放型の世界経済を構築し、新興市場国の正当な発展の権益を守らなければならない。
ボルソナロ大統領は次のように表明した。ブラジルは、中国の市場開放がもたらした重要なチャンスを重視し、二国間貿易を拡大し、より多くのブラジルの農産品の中国市場進出を推進することを期待している。中国の企業と製品のブラジル市場進出のためにも良好な環境を作りたい。中国がアマゾンの熱帯雨林の問題でブラジルの主権を支持することを感謝し、生物多様性保護の問題で中国との協力を願っている。