中国の習近平国家主席(左)は12日、インド・チェンナイで同国のモディ首相と引き続き会談を行った。(チェンナイ=新華社記者/謝環馳)
【新華社チェンナイ10月13日】中国の習近平(しゅう・きんぺい)国家主席は12日、インド・チェンナイで同国のモディ首相と引き続き会談を行った。両国の指導者は中印関係や共に関心を寄せる重大な国際・地域問題について、率直かつ深く意見を交換した。
習近平主席は次のように指摘した。中印関係をしっかり維持し、発展させることは、中国の揺るぎない政策である。両国は世界の安定維持と発展の推進において、ますます重要な責任を担っている。われわれは中印関係のかじを取り、方向を定め、戦略的高度と長期的角度から中印関係の百年の大計を計画し、関係発展に強い内発的原動力を注入し、手を携えて中印二大文明の偉大な復興を実現しなければならない。
習近平主席は次のように提案した。①相手国の発展を正しく認識し、戦略的相互信頼を増進する。両国間の意見の相違を正確にとらえ、それが両国協力の大局を弱めないようにし、意思疎通を通じて段階的に理解を求め、意見の相違を絶えず解消していく ②戦略的意思疎通を速やかかつ効果的に進め、相互理解と協力を増進し、両国関係の発展の大きな方向性をしっかりと把握する。政治指導原則協定に基づき、公平かつ合理的で双方が納得できる境界問題の解決策を探る。互いの核心的利益に関する問題を慎重に取り扱う ③軍事・安全保障の交流・協力水準を確実に引き上げる ④実務協力を深化させ、利益の結び付きを強化する。インドの医薬品企業と情報技術企業の中国への投資協力を歓迎する ⑤人文(人的・文化)交流を豊かにし、友情の土台を固く築く ⑥国際・地域問題での協力を強化する。国連を中心とする国際システムと、国際法に基づく国際秩序をしっかりと守り、多国間主義と世界貿易機関(WTO)を中心とする多角的貿易体制を断固として守り、発展途上国の正当な発展権益を保障する。
モディ首相は次のように表明した。両国は歴史ある二大文明国家であり発展途上の大国でもある。不確実性に満ちた現在の国際情勢下で、意思疎通、協調、協力を強化し、関係の安定的発展を保つことは、両国や世界に対し前向きで重要な意義を持つ。われわれは互いの重大な関心事に気を配り、意見の相違を効果的にコントロールし、紛争にさせず、より緊密なパートナーシップを発展させ、両国関係の新時代を切り開いていかなければならない。