【新華社北京9月16日】中国の李克強(り・こくきょう)国務院総理は15日、ロシア公式訪問と中ロ首相第24回定期会合に際し、ロシア・タス通信の書面インタビューに応じ、記者から「ロ中首相の定期会合は、両国の実務協力を統一的に計画する重要な制度基盤として、双方の実務協力の新時代でのより大きな発展をいかに推進するのか。双方はどのような問題に焦点を当て、どのような新措置を講じるのか」との質問を受け、次のように説明した。
中国とロシアは互いに重要な協力パートナーである。両国は共同発展・振興の実現に着目し、実務協力の深化と共同利益の拡大を中ロ新時代の全面的戦略協力パートナーシップ発展の重要な方向性として堅持している。双方は優位性の相互補完と互恵・ウィンウィンを堅持することで、従来型産業と新興産業での協力を並行して推進し、実務協力の量・質両面での向上を実現した。両国の貿易額は昨年、初めて1千億ドル(1ドル=約108円)を突破し、伸び率は27・1%に達した。中国は既に9年連続でロシアの最大貿易相手国であり、ロシアの最大輸入元かつ最大輸出先となっている。
両国の貿易投資は今年上半期、引き続き急成長を維持し、エネルギーや航空宇宙、相互接続などの分野で戦略的協力が着実に進められた。中ロ天然ガスパイプラインの東線や同江鉄道橋、黒河道路橋などの大型投資事業も既に最終段階に入っている。農業や金融、科学技術、電子商取引(EC)など新興分野での協力も目覚しく発展しており、地方間協力では深い結び付きとより広い網羅性を実現した。中ロ実務協力が収めた実り多い成果は、両国人民の福祉を増進させただけでなく、世界経済の発展にも前向きな要素を加えた。
今回のロシア訪問で、双方は協力の成果を整理し、方向性を定め、実務協力を新たな段階へと引き上げる。双方は相互の開放拡大を堅持し、投資と市場参入基準を緩和することで、両国企業により多くの協力機会を創出する。また、中・大型企業に主力としての役割を発揮させ、戦略的大型プロジェクトを推進する。中小企業をECやデジタル経済などの新興産業協力へと呼び込み、両国協力の持続可能な発展の新たな活力とする。科学技術分野の協力は引き続き拡大する。
中国とロシアは共にイノベーションの底力を十分に秘めた大国であり、イノベーション駆動型の発展戦略を強力に推進している。双方は既に2020年と2021年に「中国・ロシア科学技術イノベーション年」を相互に開催することを決定している。両国はこれを契機に、中国が持つ産業、資金、市場の優位性とロシアが持つ資源、科学技術、人材の優位性を結び付け、経済・社会の発展に新たな原動力を注入していく。両国政府と産業界の共同努力の下で、中ロ実務協力が新時代に必ずやより多くの実りある成果を生み出し、両国人民により良い幸福をもたらすと確信している。
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