中国政府は24日、「新時代の中国国防」白書を発表した。写真は「新時代の中国国防」白書発表の記者会見の様子。(北京=新華社記者/金良快)
【新華社北京7月24日】中国政府は24日午前10時(日本時間同11時)、「新時代の中国国防」白書を発表した。
中国政府が国防白書を発表するのは1998年以降10回目で、これはまた、第18回党大会〈2012年11月〉以降に発表された初の総合的な国防白書となる。
白書は世界の安全情勢について、次のように指摘した。国際戦略構造が深く変化し、国際戦略競争が高まっており、世界と地域における安全保障問題は増え続けている。アジア太平洋地域諸国の運命共同体意識が強まり、世界の経済と戦略の重点は引き続きアジア太平洋地域に移っているが、地域のホットスポットと紛争問題が依然として存在している。
白書は、人類運命共同体構築への奉仕は、新時代の中国国防の世界的意義であると表明し、永遠に覇権を唱えず、永遠に拡張せず、永遠に「縄張り」を求めないことを堅持するのは、新時代の中国国防の鮮明な特徴だと強調した。
白書は、新時代の中国国防と軍隊建設の戦略目標は、2020年までにほぼ機械化を実現し、情報化建設において大きな進展を遂げ、戦略能力を大きく高めることだとした。
白書はまた中国の国防費について、次のように指摘した。中国の国防費は合理的かつ適度であり、2017年に国防費が世界の上位にランクされた国のうち、中国の国防費は、国内総生産(GDP)や国の財政支出に占める割合であれ、国民1人当たりや軍人1人当たりの額であれ、いずれも比較的低い水準にある。中国の国防費の規模は世界2位だが、支出総額から見ると、2017年中国の国防費は米国の4分の1にも達していない。
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