【新華社大阪6月30日】中国の王毅(おう・き)国務委員兼外交部長は現地時間29日、20カ国・地域(G20)首脳会議(大阪サミット)開催期間中、フランスのルドリアン外相および国連のグテレス事務総長と気候変動に関する3者会議を開催した。王毅氏が同会議を主宰し、気候変動対応に関する中国の立場と主張を明らかにした。また、各方面に承諾を守り、着実に行動し、現世・後世のために穏やかで、清潔かつ美しい世界を作り上げるよう呼びかけた。
王毅氏は次のように述べた。気候変動に対応するには、①信念を固めなければならない。個々の国が脱退しても、世界が前進する足取りを止めることはできない ②原則を厳守しなければならない。多国間主義を堅持し、公平、「共通だが差異ある責任」および各国の能力という原則を堅持し、発展途上国の特殊な国情を尊重しなければならない ③断固たる姿勢で行動しなければならない。気候変動対策と経済発展の促進を結びつけ、グリーン・低炭素化に向けた転換を加速するべきだ ④協力的な姿勢を堅持しなければならない。
ルドリアン氏は、フランスと中国の世界規模での気候変動対策における協力は、着実に進捗している。フランスは中国と手を携え、明確なシグナルを共に送り、国際社会が「パリ協定」の実施細則を実行に移すよう推進したいと表明した。
グテレス氏は次のように述べた。国連は世界の気候変動対策において中国が果たす役割を重視している。国連は中国・フランスと共に、関連国が積極的な行動をとるよう推し進めていきたい。
会議に出席した3者は、各国が信念を固め、多国間主義を堅持し、「パリ協定」を完全に実施するべきだとの見解で一致した。
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