中国の習近平国家主席(右)は28日、大阪でドイツのメルケル首相と会見した。(大阪=新華社記者/龐興雷)
【新華社大阪6月28日】中国の習近平(しゅう・きんぺい)国家主席は28日、大阪でドイツのメルケル首相と会見した。
習近平氏は次のように指摘した。中独協力という大きな方向性を揺るぎなく維持することは、両国政府と社会各界の基本的な共通認識である。複雑で激しく変化する現在の国際情勢の下で、中国とドイツは全方位の戦略的パートナーとして意思疎通と協調を保つ必要がある。両国は協力を強化し、多国間主義の擁護や国際経済協力の促進、グローバル経済ガバナンスの整備のために努力しなければならない。
メルケル氏は次のように表明した。現在の情勢の下で、ドイツは中国と意思疎通、協調、協力を強化していきたい。ドイツと中国はいずれも多国間主義の擁護に力を入れており、気候変動への対応、世界貿易機関(WTO)改革などの分野での協力強化を希望する。われわれは、貿易分野で一国主義の措置を取り、すぐに圧力をかけるやり方が欧州連合(EU)にもたらす悪影響を深く懸念している。