中国の習近平国家主席(右)は28日、大阪で南アフリカのラマポーザ大統領と会見した。(大阪=新華社記者/龐興雷)
【新華社大阪6月28日】中国の習近平(しゅう・きんぺい)国家主席は28日、大阪で南アフリカのラマポーザ大統領と会見した。
習近平氏は次のように強調した。中国は南アフリカとの政治的相互信頼と実務協力を絶えず深めていきたい。双方は互いの核心的利益と重要な関心事に関わる問題で引き続き支持し合い、「一帯一路」共同建設の構想や、中国・アフリカ協力フォーラム(FOCAC)北京サミットの「八大行動」(産業促進、インフラ相互接続、貿易円滑化、グリーン発展、能力開発、保健衛生、人的・文化的交流、平和・安全保障の八つの行動)と南アフリカ政府の今後5年間の行動計画の結び付きを強化し、生産能力やインフラ整備、人的資源開発、デジタル経済、ハイテクなどの分野で協力を深めていく必要がある。
習近平氏はまた、中国は南アフリカと意思疎通・協力を強化し、多国間主義を共に擁護して、世界の公平と正義、中国と南アフリカを含む発展途上国の共通の利益をしっかり守っていきたいと指摘した。
ラマポーザ氏は次のように表明した。南アフリカは両国の全面的戦略パートナーシップを重要視し、中国の長きにわたる貴重な支持に感謝しており、中国と国政運営の経験交流を強化し、自国の発展を「一帯一路」の共同建設と緊密に結び付けたい。南アフリカも国家間の平等と相互尊重を主張し、国際貿易における一国主義やいじめ行為に反対し、中国が自身の正当な権益を守ることを支持する。華為技術(ファーウェイ)など中国企業の南アフリカでの投資や経営を歓迎、支持しており、20カ国・地域(G20)、新興5カ国(BRICS)など多国間の枠組みの下で中国との意思疎通と協調を緊密にしていきたい。