新興5カ国(BRICS)首脳会議が28日、大阪で行われた。中国の習近平国家主席(左から2人目)、ブラジルのボルソナロ大統領(中央)、ロシアのプーチン大統領(左端)、インドのモディ首相(右端)、南アフリカのラマポーザ大統領が出席した。(大阪=新華社記者/李濤)
【新華社大阪6月28日】新興5カ国(BRICS)首脳会議が28日、大阪で行われた。中国の習近平(しゅう・きんぺい)国家主席、ブラジルのボルソナロ大統領、ロシアのプーチン大統領、インドのモディ首相、南アフリカのラマポーザ大統領が出席した。
習近平主席は次のように指摘した。第一に、BRICS戦略的パートナーシップを強化する。第2の10年で、5カ国の指導者は戦略的けん引の役割を果たし、BRICS協力の正しい方向をしっかりと把握し、BRICS協力の持続的で安定した発展を推進しなければならない。われわれは国連、20カ国・地域(G20)、世界貿易機関(WTO)などの多国間メカニズムの枠組みの中で政策協調を強化しなければならない。
第二に、グローバルガバナンスの整備を推進する。BRICS諸国は、多国間主義を揺るぎなく支持し、国際法に基づく国際秩序を守り、国連を中核とする国際システムを維持し、共同協議・共同建設・共同享受を提唱し、不法な一方的制裁と「ロングアーム管轄」に反対しなければならない。われわれは保護主義に旗幟鮮明に反対し、WTOの核心的価値と基本原則を守り、国際社会が国連の持続可能な開発のための2030アジェンダや地球温暖化対策の国際的枠組み「パリ協定」を実行するよう積極的に推進し、国際協力の主旋律を発揚させなければならない。
第三に、各分野の実務協力を深化させる。われわれはBRICS経済、政治的安全、人的・文化的交流という三大分野の協力をバランスよく推進し、BRICS新産業革命パートナーシップの構築、「BRICSの革新」ネットワーク、未来インターネット研究院などの実務協力プロジェクトの構築を加速させ、BRICS諸国の競争力を高めなければならない。