中国の習近平国家主席（中央）は２８日、大阪で中国・アフリカ指導者会合を主宰した。中国・アフリカ協力フォーラム（ＦＯＣＡＣ）の前アフリカ側共同議長国を務めた南アフリカのラマポーザ大統領（右から２人目）、アフリカ連合（ＡＵ）の輪番議長国を務めるエジプトのシシ大統領（左から２人目）、ＦＯＣＡＣの現アフリカ側共同議長国を務めるセネガルのサル大統領（左端）、国連のグテレス事務総長が出席した。（大阪＝新華社記者／龐興雷）
【新華社大阪６月２８日】中国の習近平（しゅう・きんぺい）国家主席は２８日、大阪で中国・アフリカ指導者会合を主宰した。習近平主席はスピーチの中で、次の三つの主張を打ち出した。
第一に、われわれはウィンウィンの発展の先駆者となり、協力の成果が中国とアフリカの人々により多く行き渡るようにしなければならない。中国とアフリカが共同建設する「一帯一路」構想と、アフリカ連合（ＡＵ）の「アジェンダ２０６３」、国連の「持続可能な開発のための２０３０アジェンダ（ＳＤＧｓ）」、アフリカ諸国の発展戦略をしっかりと結び付け、中国・アフリカ協力フォーラム（ＦＯＣＡＣ）北京サミットの成果を実行に移すことで、中国とアフリカの人々に、可視的で実感できるより多くのメリットをもたらすべきである。
第二に、われわれは開放協力の先導者となり、アフリカの発展を支持するより強い力を結集しなければならない。対アフリカ国際協力はアフリカ優先を堅持し、アフリカの意思を尊重し、利益を守るべきである。いかなる唯我独尊的、自己優先的または他人の利益を損ない自身の利益を図るようなやり方も、人心を得られず、歓迎されない。
第三に、われわれは多国間主義の守護者となり、国際秩序を守るためにより大きな貢献をしなければならない。文明の多様性と発展の包摂性を堅持しなければならず「共商、共建、共享」（共に話し合い、共に建設し、共に分かち合う）の原則を堅持し、手を携えて国際関係の民主化プロセスを推進して、保護主義や一国主義、覇権行為、文明衝突論に旗幟鮮明に反対するとともに、多国間主義と自由貿易体制を共に守り、発展途上国、特にアフリカ諸国の合理的な訴えと正当な権益に十分配慮することで、国際的な公平と正義を積極的に守るべきである。
