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王毅氏、習近平主席のキルギス、タジキスタン訪問と関連会議出席の成果を説明
jp.xinhuanet.com | 発表時間 2019-06-17 07:00:15 | 新華社 | 編集: 陳辰

【新華社ドゥシャンベ6月17日】中国の習近平(しゅう・きんぺい)国家主席はキルギス、タジキスタンの招きに応じ、12~16日の日程で両国を公式訪問し、キルギスの首都ビシケクで開かれた上海協力機構(SCO)加盟国元首理事会第19回会議(ビシケク・サミット)とタジキスタンの首都ドゥシャンベで開かれたアジア相互協力信頼醸成措置会議(CICA)第5回サミット(ドゥシャンベ・サミット)に出席した。今回の習近平主席の外遊が終了するに当たり、同行した王毅(おう・き)国務委員兼外交部長が随行記者団に対し訪問の状況を次のように説明した。

今回の訪問は善隣友好の旅、「一帯一路」共同建設の旅、「上海精神」発揚の旅、アジア協力先導の旅であり、新型国際関係と人類運命共同体の構築に向け新たな章を記した。

一、伝統的友情を深め、善隣協力を増進

キルギスとタジキスタンは共に中国の全面的戦略パートナーである。習近平主席は今回、両国をそれぞれ6年ぶり、5年ぶりに訪問した。習近平主席が両国から最高レベルの礼遇を受けたことは、国家元首同士が親しい友情で結ばれ、両国と中国との関係が高いレベルにあることを示している。

習近平主席は両国との二国間関係を高く評価し、中国とキルギス、中国とタジキスタンは名実ともに良き隣人、良きパートナー、良き友人であると指摘。両国との関係は史上最高の時期を迎えており、幅広い発展の見通しが広がっていると語った。キルギス、タジキスタン両国の指導者は、中華人民共和国が成立以来70年で築き上げた輝かしい成果に敬意と祝意を表明。対中協力の深化を高く重視し、中国を末永き友人、誠実なパートナーと見なし、引き続き対中関係を自国外交の優先順位に置くと表明した。

習近平主席は両国大統領とそれぞれ全面的戦略パートナーシップのさらなる深化に関する共同声明に署名し、二国間関係の発展に向けた新たな青写真を描いた。

二、「一帯一路」共同建設と協力水準の向上

中国はここ数年、SCOとCICAの枠組み内の大多数の加盟国、オブザーバー国と「一帯一路」共同建設の協力文書に調印し、発展戦略を着実に結び付けることで協力の成果を次々と生み出してきた。習近平主席は今回のSCO加盟国元首理事会第19回会議とCICA第5回サミットの期間中、各国の指導者と共に、第2回「一帯一路」国際協力サミットフォーラムの重要成果の実行や「一帯一路」構想の価値と理念の発揚、地域の相互接続の推進加速、発展協力のレベルの向上の方法について深く意見交換した。議論は幅広い共通認識に達し、質の高い「一帯一路」共同建設に向け新たな原動力を注ぎ込んだ。

三、「上海精神」を発揚し、協力モデルを構築

SCOは設立から18年、団結と相互信頼を絶えず高め、各分野での互恵協力を深化させ、地域と国際問題に積極的に関わり、地域の平和的発展の促進と国際社会における公平と正義の擁護に重要な建設的役割を果たしてきた。習近平主席は今回のSCOビシケク・サミットで、現在の交錯した国際情勢に対し、相互信頼と相互利益、平等、協議、多様な文明の尊重、共同発展の追求という「上海精神」を引き続き発揚していくことを提案。団結と相互信頼の基礎を固め、地域の安全保障を堅固なものにし、地域協力の発展を推し進め、国際協力の内容を充実させることで、SCOを現在の国際社会における団結と相互信頼、安全と危険の共同負担、互恵とウィンウィン、寛容と相互学習の地域協力メカニズムの模範としていくべきだと強調した。

四、CICA協力をけん引、アジアの未来を共に創造

CICAは設立から27年、アジア地域で最も広い地域をカバーし、加盟国が最も多く、最も代表的な安全保障対話協力フォーラムとなっている。習近平主席は今回、CICAドゥシャンベ・サミットに出席し、加盟国がアジアの美しい未来を追求するという共通ビジョンをめぐり重要演説を行った。

会議に出席した各国の指導者は、習近平主席の演説精神を高く評価。今回のサミットを新たな出発点として、引き続き共同的、総合的、協力的かつ持続可能な新たな安全観を実践し、各分野での信頼醸成措置協力を深め、CICAが地域の安全と発展のためにより大きな貢献をするよう推進すると表明した。

五、原則と立場を明らかにし、外交理念を広める

SCOもCICAも中国外交の重要なプラットフォームである。習近平主席は今回の訪問期間中、中国はアジア大家族の一員、国際社会の責任のある大国として揺るぎなく平和発展の道を歩み、自己の利益のみを考え、災いを他に押し付けることは決してしないと指摘。開放とウィンウィンを堅持し、各国と発展のチャンスを共有すると述べ、多国間主義を断固として実行し、国際法を基礎とする国際秩序を維持する考えを示した。

習近平主席はまた、中国は各国と共に「共商、共建、共享」(共に話し合い、共に建設し、共に分かち合う)のグローバルガバナンス観を堅持し、国連を中心とする国際システムと世界貿易機関(WTO)を中心とする多角的貿易体制を断固として守ると強調。さらに、経済貿易上の取引で生じた問題については、各当事者が相互尊重の精神に基づき、平等な対話と協議を通じて、保護主義や一国主義に訴えることなく、国際関係の基準と多角的貿易の規則に基づき適切に対処すべきだと強調した。習近平主席の観点は各方面の理解と賛同を得た。その多くが習近平主席の一連の主張は現在の情勢に非常に即しており、肝心な問題に答え、確固たる自信を示し、国際問題を処理する中国の高い責任感を表しているとの見方を示した。

最後に、習近平主席がロシアと中央アジア諸国を相次ぎ訪問したことは、中国がグローバル・パートナーシップの構築を継続し、「一帯一路」の共同建設を推し進め、世界の平和と安定を揺るぎなく守るための重要な外交措置である。訪問は所期の目標を達成し、実り多い成果を収めた。中華人民共和国が成立70周年を迎えるに当たり、われわれは習近平外交思想の正しい指導の下で、初心を忘れず、使命を胸に刻み、新時代の長征の道で新たな業績を築きあげなければならない。

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王毅氏、習近平主席のキルギス、タジキスタン訪問と関連会議出席の成果を説明

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【新華社ドゥシャンベ6月17日】中国の習近平(しゅう・きんぺい)国家主席はキルギス、タジキスタンの招きに応じ、12~16日の日程で両国を公式訪問し、キルギスの首都ビシケクで開かれた上海協力機構(SCO)加盟国元首理事会第19回会議(ビシケク・サミット)とタジキスタンの首都ドゥシャンベで開かれたアジア相互協力信頼醸成措置会議(CICA)第5回サミット(ドゥシャンベ・サミット)に出席した。今回の習近平主席の外遊が終了するに当たり、同行した王毅(おう・き)国務委員兼外交部長が随行記者団に対し訪問の状況を次のように説明した。

今回の訪問は善隣友好の旅、「一帯一路」共同建設の旅、「上海精神」発揚の旅、アジア協力先導の旅であり、新型国際関係と人類運命共同体の構築に向け新たな章を記した。

一、伝統的友情を深め、善隣協力を増進

キルギスとタジキスタンは共に中国の全面的戦略パートナーである。習近平主席は今回、両国をそれぞれ6年ぶり、5年ぶりに訪問した。習近平主席が両国から最高レベルの礼遇を受けたことは、国家元首同士が親しい友情で結ばれ、両国と中国との関係が高いレベルにあることを示している。

習近平主席は両国との二国間関係を高く評価し、中国とキルギス、中国とタジキスタンは名実ともに良き隣人、良きパートナー、良き友人であると指摘。両国との関係は史上最高の時期を迎えており、幅広い発展の見通しが広がっていると語った。キルギス、タジキスタン両国の指導者は、中華人民共和国が成立以来70年で築き上げた輝かしい成果に敬意と祝意を表明。対中協力の深化を高く重視し、中国を末永き友人、誠実なパートナーと見なし、引き続き対中関係を自国外交の優先順位に置くと表明した。

習近平主席は両国大統領とそれぞれ全面的戦略パートナーシップのさらなる深化に関する共同声明に署名し、二国間関係の発展に向けた新たな青写真を描いた。

二、「一帯一路」共同建設と協力水準の向上

中国はここ数年、SCOとCICAの枠組み内の大多数の加盟国、オブザーバー国と「一帯一路」共同建設の協力文書に調印し、発展戦略を着実に結び付けることで協力の成果を次々と生み出してきた。習近平主席は今回のSCO加盟国元首理事会第19回会議とCICA第5回サミットの期間中、各国の指導者と共に、第2回「一帯一路」国際協力サミットフォーラムの重要成果の実行や「一帯一路」構想の価値と理念の発揚、地域の相互接続の推進加速、発展協力のレベルの向上の方法について深く意見交換した。議論は幅広い共通認識に達し、質の高い「一帯一路」共同建設に向け新たな原動力を注ぎ込んだ。

三、「上海精神」を発揚し、協力モデルを構築

SCOは設立から18年、団結と相互信頼を絶えず高め、各分野での互恵協力を深化させ、地域と国際問題に積極的に関わり、地域の平和的発展の促進と国際社会における公平と正義の擁護に重要な建設的役割を果たしてきた。習近平主席は今回のSCOビシケク・サミットで、現在の交錯した国際情勢に対し、相互信頼と相互利益、平等、協議、多様な文明の尊重、共同発展の追求という「上海精神」を引き続き発揚していくことを提案。団結と相互信頼の基礎を固め、地域の安全保障を堅固なものにし、地域協力の発展を推し進め、国際協力の内容を充実させることで、SCOを現在の国際社会における団結と相互信頼、安全と危険の共同負担、互恵とウィンウィン、寛容と相互学習の地域協力メカニズムの模範としていくべきだと強調した。

四、CICA協力をけん引、アジアの未来を共に創造

CICAは設立から27年、アジア地域で最も広い地域をカバーし、加盟国が最も多く、最も代表的な安全保障対話協力フォーラムとなっている。習近平主席は今回、CICAドゥシャンベ・サミットに出席し、加盟国がアジアの美しい未来を追求するという共通ビジョンをめぐり重要演説を行った。

会議に出席した各国の指導者は、習近平主席の演説精神を高く評価。今回のサミットを新たな出発点として、引き続き共同的、総合的、協力的かつ持続可能な新たな安全観を実践し、各分野での信頼醸成措置協力を深め、CICAが地域の安全と発展のためにより大きな貢献をするよう推進すると表明した。

五、原則と立場を明らかにし、外交理念を広める

SCOもCICAも中国外交の重要なプラットフォームである。習近平主席は今回の訪問期間中、中国はアジア大家族の一員、国際社会の責任のある大国として揺るぎなく平和発展の道を歩み、自己の利益のみを考え、災いを他に押し付けることは決してしないと指摘。開放とウィンウィンを堅持し、各国と発展のチャンスを共有すると述べ、多国間主義を断固として実行し、国際法を基礎とする国際秩序を維持する考えを示した。

習近平主席はまた、中国は各国と共に「共商、共建、共享」(共に話し合い、共に建設し、共に分かち合う)のグローバルガバナンス観を堅持し、国連を中心とする国際システムと世界貿易機関(WTO)を中心とする多角的貿易体制を断固として守ると強調。さらに、経済貿易上の取引で生じた問題については、各当事者が相互尊重の精神に基づき、平等な対話と協議を通じて、保護主義や一国主義に訴えることなく、国際関係の基準と多角的貿易の規則に基づき適切に対処すべきだと強調した。習近平主席の観点は各方面の理解と賛同を得た。その多くが習近平主席の一連の主張は現在の情勢に非常に即しており、肝心な問題に答え、確固たる自信を示し、国際問題を処理する中国の高い責任感を表しているとの見方を示した。

最後に、習近平主席がロシアと中央アジア諸国を相次ぎ訪問したことは、中国がグローバル・パートナーシップの構築を継続し、「一帯一路」の共同建設を推し進め、世界の平和と安定を揺るぎなく守るための重要な外交措置である。訪問は所期の目標を達成し、実り多い成果を収めた。中華人民共和国が成立70周年を迎えるに当たり、われわれは習近平外交思想の正しい指導の下で、初心を忘れず、使命を胸に刻み、新時代の長征の道で新たな業績を築きあげなければならない。

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