中国の習近平国家主席は15日、北京の国家会議センターで行われたアジア文明対話大会の開幕式に出席し、「文明の交流と相互学習を深化させ、アジア運命共同体を共に構築する」と題した基調演説を行った。(北京=新華社記者/鞠鵬)
【新華社北京5月16日】アジア文明対話大会(CDAC)は15日午前、中国北京の国家会議センターで開幕した。中国の習近平(しゅう・きんぺい)国家主席は開幕式に出席し、基調演説を行い、相互交流・相互学習を強調した。
習近平主席の基調演説の主要内容は以下の通り。
国際情勢の不安定性と不確定性はいっそう際立っている。人類が直面するグローバルな課題はいっそう厳しさを増しており、世界各国が力を合わせ、共同で対応する必要がある。
共に課題に対応し、美しい未来を目指すには、経済や科学技術の力だけでなく、文化や文明の力も必要だ。アジア文明対話大会は、アジアや世界各国の文明の対等な対話や交流・相互学習、相互啓発を促すために新たなプラットフォームを提供した。
各国が開放の精神を堅持し、政策の意思疎通やインフラの相互接続、貿易の円滑化、資金の融通、人々の心の交流を推進することで、アジア運命共同体と人類運命共同体を共に構築することを願っている。
中国は関係国と共に、アジア古典著作の相互翻訳計画とアジア映画・テレビ交流協力計画を実施し、人々が互いの文化をより深く理解・鑑賞し、文明の美を展示し、広めるために相互交流・相互学習のプラットフォームを構築するのを支援したい。
中国は各国と共に青少年や民間団体、地方、メディアなどの分野で交流を深め、シンクタンクの交流協力ネットワークを打ち立て、協力モデルを刷新し、さまざまな形の協力が深まり実行されるよう推進することで、文明の相互交流・相互学習を後押しするための条件を整えていきたい。
2018年の中国国内住民の出境者数は延べ1億6千万人を超え、入境旅行者数は延べ1億4千万人を上回った。これは中国と外国間の文明の相互交流と相互学習を促進する重要な力となっている。中国は各国と共にアジア観光促進計画を実施し、アジア経済発展の促進とアジア人民の友好増進にさらに尽力していきたい。