14日、会談に先立ち、人民大会堂東門外広場でパブロプロス大統領(右)の歓迎式典を行う習近平主席。(北京=新華社記者/張領)
【新華社北京5月15日】中国の習近平(しゅう・きんぺい)国家主席は14日、北京の人民大会堂でギリシャのパブロプロス大統領と会談した。
習近平氏は次のように述べた。パブロプロス大統領が中国を公式訪問し、アジア文明対話大会(CDAC)に出席することを歓迎する。ギリシャは欧州の古くからの文明国で、大統領の来訪はアジアと欧州の文明間交流や相互学習、世界の異なる文明間の対話の促進に重要な意義を持つ。私が「一帯一路」の共同建設と人類運命共同体の構築を提唱したのは、異なる文明の交流や相互学習、各国間の互恵協力を推進し、恒久平和や普遍的安全、共同繁栄、開放・包摂のクリーンで美しい世界を建設するためである。ギリシャは欧州における中国の良き友人、良きパートナーであり、中国はギリシャと共に、実務協力や人的・文化的交流を強化し、手を携えて「一帯一路」を共同建設していきたい。
パブロプロス氏は次のように表明した。中国がCDACを開催することは、世界文明の交流と相互学習にとって非常に重要で、ギリシャが招きに応じて参加できたことは非常に光栄だ。現在、国際社会で一部の者がいわゆる「文明の衝突論」を声高に主張しているが、これは全く間違っている。実際、本物の文明の間には衝突や対立は起きないはずだ。ギリシャは「一帯一路」共同建設の歴史的チャンスをつかみ、中国との交流や協力を深め、欧中関係や中東欧諸国と中国の関係の発展を後押しするために、積極的な役割を果たしていきたい。