【新華社ワシントン5月12日】第11回中米経済貿易ハイレベル協議が9、10両日、米ワシントンで行われた。劉鶴(りゅう・かく)中国共産党中央政治局委員・国務院副総理・中米全面経済対話中国側首席代表は協議終了後、メディアに対し、次のように述べた。
中米関係は非常に重要だ。経済・貿易関係は中米関係の「安定装置」と「推進器」であり、両国関係だけでなく、世界の平和と繁栄にも関わる。協力は双方にとって唯一の正しい選択だが、協力には原則があり、重大な原則の問題で中国は決して譲歩しない。
中国側は今回、誠意を持ってワシントンを訪れて協議し、米国側と誠実かつ建設的な交流を行い、双方は引き続き協議を進めることで合意した。中国側は米国側の追加関税に断固反対している。これは中国や米国、全世界のためにならず、中国は必要な対抗措置を取らざるを得ない。
中米双方の協議は対等かつ互恵的でなければならず、中国側は重大な原則の問題で決して譲歩しない。双方は現在、多くの面で重要な共通認識に達しているが、中国側の三つの核心的な関心事は必ず解決されなければならない。一つ目は、全ての追加関税の撤廃だ。関税は双方の貿易紛争の起点であり、協議が合意に達するためには、追加関税を全て撤廃しなければならない。二つ目は、貿易調達のデータが実際の状況に合致しなければならないことで、双方はアルゼンチンで既に貿易調達の数字について共通認識を形成しており、恣意的に変更すべきではない。三つ目は協議文書のバランスを改善させること。どの国にも自らの尊厳があり、協議文書のバランスを必ず図らなければならない。今なお議論すべき肝心な問題がいくつか存在する。昨年以降、双方の交渉が何度か繰り返され、多少の曲折があったが、これはいずれも正常なものだった。双方の交渉が進行する過程で、恣意的に「後退した」と非難するのは無責任だ。
中国にとって最も重要なのは自分のことをしっかりやることだ。中国国内市場の需要は巨大で、供給側構造改革の推進が製品と企業の競争力の全面的な向上をもたらし、財政と金融政策の余地はまだ十分あり、中国経済の見通しは非常に楽観的だ。大国が発展する過程で曲折が生じるのは良いことで、われわれの能力を検証することができる。習近平(しゅう・きんぺい)同志を核心とする党中央の力強い指導の下、われわれが自信を固め、共に努力し、いかなる困難も恐れなければ、経済の持続的かつ健全な発展という良好な状態を必ず保つことができる。
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