20日、ヘリを整備する吉林省航空森林保護センターのスタッフ。(長春=新華社配信/吉林省応急管理庁提供)
【新華社長春3月30日】中国では現在、春の森林火災防止期間を迎えており、吉林省航空森林保護センターでもチャーターヘリ4機を用いた森林火災防止活動が行われている。長白山(ちょうはくさん)など東北虎(アムールトラ)や東北ヒョウが生息する地域では、緊急事態発生時に総合的な緊急航空支援を速やかに行い、稀少動物生息地に被害が及ばないよう全力で取り組んでいる。同省応急管理庁への取材でわかった。
長白山地区のうっそうとした森林は、アムールトラや東北ヒョウなどの野生動物の重要な生息地で、東北虎・東北ヒョウ国家公園の大部分が同区に位置している。同区の安全は、中国国内のアムールトラと東北ヒョウの野生個体群の繁殖と生息に直接影響を与える。
同省では、当初のパトロールのみの警戒から、現在のヘリでの巡回や散水、火災現場の情報収集や処理、火災現場での指揮、火災防止物資の空中投下・空輸に至るまで、航空機による火災防止緊急処理能力が絶えず強化されている。(記者/段続)