中国の習近平国家主席は24日、モナコ公国元首のアルベール2世公と会談した。(モナコ=新華社記者/謝環馳)
【新華社モナコ3月25日】中国の習近平(しゅう・きんぺい)国家主席は24日、モナコ公国元首のアルベール2世公と会談した。
習近平氏は次のように指摘した。中国とモナコの国交樹立から二十数年、双方は一貫して誠実で友好的かつ平等に接してきた。両国関係は現在、確かな足取りで発展を続けており、実務協力は時代とともに進み、特に環境保護や電気通信、モバイル決済などの新たな分野は中欧協力の先頭を走っている。両国関係はすでに大きさや歴史文化、社会制度が異なる国同士の友好的往来の模範となっている。
習近平氏は次のように強調した。双方は二国間関係の正しい方向性をしっかりと把握し、古くからの友情と政治的相互信頼を絶えず固め、国連や国際問題における意思疎通と協調、相互支援を強化しなければならない。双方は開放と協力を堅持し、互恵ウィンウィンを深めていかなければならない。中国はモナコが「一帯一路」国際協力の共同建設に積極的に参与することを歓迎する。
アルベール2世公は、モナコ王室と政府、人民を代表して習近平主席の歴史的な訪問に熱烈な歓迎の意を表し、次のように表明した。中華人民共和国が成立70周年を迎えるに当たり、中国が収めた巨大な発展成果に祝意を表す。モナコは科学技術やイノベーション、生態環境保護、野生動物保護、再生可能エネルギーなどの分野で中国との協力を拡大したい。モナコは中国が気候変動などの国際問題で果たした役割を高く賞賛しており、中国が来年、「生物多様性条約」第15回締約国会議(COP15)を主催することを支持する。また、2022年北京冬季五輪を支持し、大会の成功を願っている。モナコは両国の人的・文化的交流を推し進め、両国民の友好関係を増進させていきたい。