【新華社ダボス1月22日】国際通貨基金(IMF)は21日、リポートを発表し、今年と来年の世界経済成長見通しをそれぞれ3・5%と3・6%に下方修正した。同時に、各国の政策決定者に対し、多国間協力を行い、貿易体制の直面する課題に共同で対処するよう呼び掛けた。
同リポートでは、ユーロ圏の経済減速が響き、先進国の経済成長率は今後2年で下がり続け、全体的に昨年の2・3%から今年は2・0%まで、来年には1・7%まで下がると予測。また、リポートは今年、発展途上国の成長率は4・5%まで小幅に下がるが、来年には4・9%に上昇すると予測した。
IMFは、将来、中米貿易交渉の結果と世界金融環境の変化が成長見通しに影響を及ぼす可能性があると指摘。IMFは政策決定者に、協力により貿易体制が直面する課題に対処し、貿易コストを削減し、関税や非関税障壁による貿易紛争を回避するよう呼び掛けた。