「嫦娥4号」着陸機のモニターカメラCで撮影された、探査車「玉兎2号」が月面を走行する画像。(北京=新華社配信/中国国家航天局提供)
【新華社北京1月4日】月の裏側への軟着陸に成功した中国の月探査機「嫦娥4号」は3日夜、着陸機と探査車「玉兎2号」(月面車)の切り離しに成功した。切り離された玉兎2号は月裏側表面に順調に降りた。着陸機のモニターカメラは玉兎2号が月裏側表面に残した最初の痕跡を撮影し、その画像が中継衛星「鵲橋」を通じて地上に送信された。
嫦娥4号の着陸成功後、地上スタッフは計画に従い、玉兎2号の切り離しに向けた準備作業を進め、「鵲橋」の状態や着陸地点の環境パラメーター、設備状態、太陽入射角度など切り離し実施条件の最終チェックを行った。
3日午後3時7分、スタッフは北京航天(宇宙)飛行管制センターから中継衛星「鵲橋」を通じ、嫦娥4号に指令を出し、切り離しが始まった。着陸機から月面にスロープが下ろされ、玉兎2号がゆっくりと月面に向かって動き、午後10時22分、月面に降り、第一歩を印した。この様子は管制センターの大型スクリーンに映し出された。