中国の習近平国家主席（左）は１０日、北京の人民大会堂でドイツのシュタインマイヤー大統領と会談した。習近平主席は会談に先立ち、人民大会堂北ホールで同大統領の歓迎式典を行った。（北京＝新華社記者／王曄）
【新華社北京１２月１１日】中国の習近平（しゅう・きんぺい）国家主席は１０日、北京の人民大会堂でドイツのシュタインマイヤー大統領と会談した。両元首は、相互信頼を増進させ、協力・ウィンウィンを図り、両国の全方位戦略パートナーシップが引き続き深く発展するよう推し進め、中独協力が両国と両国民に有益で、世界の平和と繁栄にプラスとなるより多くの成果を得られるよう努力することで一致した。
習近平氏は、中国は欧州、ドイツと共に３者協力の展開を積極的に検討し、ユーラシアの相互接続の戦略と「一帯一路」構想の結び付きを推進して、アジアと欧州の市場を拡大していきたいと語った。
習近平氏はまた、中国とドイツは手を携えてグローバルガバナンスを推進し、開放型の世界経済を共同で建設するとともに、多角的自由貿易体制を守り、気候変動に関する「パリ協定」を実行に移して、世界経済の力強く持続可能でバランスの取れた包摂的な成長を推し進め、国連を中心とする多国間システムを共同で守らなければならないと強調した。
シュタインマイヤー氏は、ドイツは中国と国際問題での意思疎通と協調を密にし、自由貿易を共同で守っていきたいと強調。ドイツはいかなる形の保護主義にも反対し、欧州・中国の互恵協力やユーラシア地域と中国の相互接続の推進に引き続き取り組んでいくと述べた。
