習近平国家主席はBRICS商工フォーラムの開幕式に出席し、基調演説を発表した。(新華社記者 鞠鵬 撮)
新華網アモイ9月3日 習近平国家主席は3日アモイ国際コンベンションセンターでBRICS商工フォーラムの開幕式に出席し、「BRICS協力の第二の『金色の10年』を共に切り開く」と題する基調演説を発表し、BRICS諸国はBRICS協力の第二の「金色の10年」を共に切り開き、協力成果を5カ国の人民に恩恵をもたらし、世界平和と発展の福祉を各国の民衆に恩恵をもたらさなければならないと強調した。習近平主席の基調演説の一部分の内容は次の通り。
中国の全面的改革を深化させる道が正しく、これからもこの道を歩き続ける。BRICS協力メカニズムの絶えず深化し、確実化とした10年間は中国の全面的改革開放、経済社会が速やかな発展を実現した10年間でもある。10年間にわたり、中国経済の総量は239%増加し、貨物の輸出入の総額が73%増加し、世界の第二の経済体となり、13億余りの中国人民の生活レベルが大幅に上がり、中国は世界と地域の経済発展のために果たした貢献がますます大きくなる。
過去10年間にわたり、BRICS諸国が手を携えて前進し、世界経済の新たなハイライトと成長した。10年間にわたり、BRICS諸国は探求・進取し、共に発展を図ってきている。2008年に国際金融危機が不意に発生し、直ちに世界経済に急ブレーキがかかり、今でも正常な軌道に戻れなかった。不意に変化した外部環境に対応し、BRICS5カ国は国内に立脚し、経済発展と民生改善に全力で取り組む。10年間にわたり、BRICS5カ国の経済総量が179%、貿易総量が94%、都市化人口が28%を増加し、世界経済の踏み込んだ回復に突出した貢献を果たす一方、30億人以上の人民に着実な獲得感をもたらしている。
BRICS諸国は碌々たる「清談館」ではなく、知行合一(知は行の始なり、行は知の成るなり)の「行動隊」である。BRICS5カ国が貿易・投資の大きな市場、通貨・金融の大きな流通、インフラの大きな連結、人文の大きな交流を目標とし、各分野における実務的協力を推進し、現在すでに経済・貿易、財金、科学・教育、文化・衛生などの数十の分野をカバーし、協力・ウィンウィンの新型国際関係に生き生きしている解釈を加えた。
BRICSの協力はまさに過去を受け継ぎ未来へ繋げるための重要な接点にあり、BRICS協力の発展を観察するには、以下の二つの次元が非常に重要だ。BRICS協力の発展を観察するには、まず、BRICS協力を世界の発展と国際構造の変遷という歴史的プロセスの中に置いて見なければならない。次に、BRICS協力を5カ国それぞれが共に発展してきた歴史的プロセスの中に置いて見るべきだ。
BRICS諸国は力を合わせて経済グローバル化を正しい軌道に導くべきである。
BRICS諸国は世界平和の保護者、国際安全秩序の建設者である。
一本の矢は折れやすいが、十本の矢は折れにくい。BRICS諸国は自身の優勢と影響力を発揮し、南南協力(発展途上国同士が相互協力を行う)及び南北協力(先進国が発展途上国と協力を行う)を推進し、各国の力を合わせて協力し、リスクとチャレンジに対応するべきである。BRICS諸国は協力分野と利益範囲を拡大し、「BRICS+」の協力モデルを推進し、多元なパートナーシップネットワークを構築し、より多くの新興国と発展途上国を味方に引き入れ、団結・協力、互恵・ウィンウィンの事業に参入させよう。
BRICS協力の基礎が築かれており、全体構造の輪郭が初歩的に現れている。三つの啓示はとても重要で、それを今後の協力の中でさらに発展させていくべきである。第一に、互いを平等に扱い、共通点を求めて相異点を保留する。第二に、着実に革新し、協力してウインウインとなる。第三に、天下を胸に抱き、自分が成功しようと思えば、まず周りの人に成功させなければならない。
未来に向かい、BRICS諸国は経済を発展し、協力を強める重要な任務に直面している。我々は成功の経験を総括し、協力のビジョンを描き、新たな征途を踏み出し、共にBRICS協力の第二の「金色の10年」を切り開き、協力成果を5カ国の人民に恩恵をもたらし、世界平和と発展の福祉を各国の民衆に恩恵をもたらさなければならない。
(新華社より)
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