新華網モスクワ5月27日 外交部の王毅部長は26日、モスクワでロシアのラブロフ外相と会談後の共同記者会見の際、当面の中ロ関係に対する中国側の見解について紹介した。
王毅外交部長は次のように述べた。現在の世界の構造は深刻な変化を経験しつつあり、中国とロシアは世界に対する多くの認識や見方が同じか似通っており、高度に一致した利益の接点を擁すると言える。我々はこのように成熟し安定したロシア側との全面的戦略協力パートナーシップを大切にしている。国際情勢がいかに変化しようとも、中ロ協力は強まりこそすれ 弱まることはない。また、中ロ関係は前進あるのみで、後退することはない。中ロ関係が衰えるとの論調をいかに唱えようとも事実の前では無力であり、中ロ関係を分裂させるいかなる企ても、中ロ団結の前では徒労に終わる。
王毅外交部長は、次のように表明した。中ロ双方は現在、両国の発展戦略及び「一带一路(シルクロード経済ベルトと21世紀海上シルクロード)」構築やユーラシア経済連合(EEU)との連結・協力を全力で推進し、エネルギー投資や航空・宇宙、相互接続などの戦略的大型プロジェクトが実質的な進展を得られるよう加速・推進している。我々は双方の協力の見通しに対して自信に満ちている。
王毅外交部長はまた、次のように述べた。上海協力機構(SCO)がまもなく初の加盟国拡大を完成させる。中国側はロシア側とともに、「上海精神」を大いに発揚し、SCO加盟国の団結と相互信頼の打ち立てを推進し、実務的協力を全面的に深め、国際における立場で積極的につり合いを取り、地域の安全と発展を促進し、当機構を各当事者が安定を維持し、経済を発展させ、民生を改善するための信頼・保障における力強い頼みとさせることを望んでいる。
王毅外交部長は更に次のように強調した。中国とロシアの朝鮮半島問題における立場は高度に一致する。双方はいずれも朝鮮半島の非核化目標の実現、朝鮮半島の平和と安定への揺るぎない擁護、情勢の緊張につながるすべての言動への反対、朝鮮半島の核問題を口実とした中ロの戦略な安全保障を損なわせる高高度防衛ミサイル「THAAD」の配備反対を主張している。中ロは各当事者が対話と協議を通じて問題を解決することを引き続き推進し、朝鮮半島の非核化と北東アジアの安全・安定実現のために、責任を担う努力を引き続き行っていく。
(新華社より)
関連記事: