韓国南西部の全羅南道珍島沖付近海域で沈没した旅客船セウォル号の船体全体が25日午後、海上に浮上しました。これは、引き揚げ作業の成功を意味しています。
今後は船体を固定する作業終了後、順調であれば、船体は早ければ3月末或いは4月初旬ごろに木浦(モクポ)新港まで運ばれます。
この具体的な引き揚げ作業は上海引き揚げ局が担当しています。2015年8月12日からセウォル号の引き揚げ作業を開始以来、上海引き揚げ局は590日間に、2017人の作業スタッフと3000艘の作業船を派遣し、海水下で1.3万時間近い作業を行ってきました。
韓国のメディアと市民は、セウォル号の引き揚げ作業を非常に注目しています。また、韓国の主流メディアは上海引き揚げ局の専門的な作業力とプロ精神を高く評価しています。韓国紙『中央日報』は、上海引き揚げ局の作業スタッフが上陸できるのは3ヶ月に1回ほどであり、1000人余りは24時間の交代勤務体制で作業に当たっていることなどに言及しています。また、多くの韓国市民は個人の安否を顧みず作業する中国人作業スタッフへ感謝のメッセージをネット上に書き込んでいます。
旅客船セウォル号は2014年4月16日、韓国南西部の珍島沖で沈没し、乗客乗員476人のうち172人が救助されましたが、295人が死亡、9人が行方不明になっています。
(文字/中国国際放送局 写真/新華社)
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