新華社記者 羅歓歓 撮
王毅外相は現地時間の17日、ドイツで開かれた第53回ミュンヘン安保会議に出席し、『協力の理念を堅持、正しい選択を』をテーマとした基調演説を行い、中国の主張を述べました。
王毅外相は、「国は大小を問わず、一律に平等である。大国はより多くの資源を有し、より強い能力を持っているため、世界の平和と安全を維持するうえでより大きな役割を果たしていく責任や義務がある。大国同士は手を携えて協力し、世界各国のために風雨を遮るべきだ。自分のことばかり考えてはいけないし、互いに対抗することもしてはならない。中国は他の国々と平和的に共存し、真摯に協力していきたい」と述べました。
王外相は、また「多国間主義は平和を維持し、発展を促がし、世界的な問題を解決していく有効的手段である。第二次世界大戦終戦後の70年来、国連を代表とする多くの多国間的機関は世界の平和維持、人類発展の促進に弛まず努力し、歴史的な効果をあげた」としたうえで、「今の世界は様々な問題に直面しているが、依然として平和と発展が主流である。各国は国連憲章の趣旨と原則を順守すれば、平和的に争いを解決し、衝突と対抗を避けることができる。そして、平和共存の基礎の下に、協力とウィンウィンを実現させることができる」と指摘しました。
王外相は、さらに「事実が証明しているように、地域協力は世界の発展を促進していく効果的な方法である。2013年、習近平国家主席は『一帯一路』(シルクロード経済帯と21世紀海上シルクロード)構想を打ち出した。これは中国がこれまでに世界に貢献した最も大きな公共の産物である。各国の優位性の補完を実現させ、地域の発展の差を縮め、地域の一体化プロセスを加速させることを目的としている。この3年、建設の進捗と得た成果は予想以上のものとなり、これまでに100余りの国や国際組織が積極的に参与している」と述べました。
(写真は新華社より 文字は国際放送局より)
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