日本の安倍晋三首相は12日から2日間の日程でフィリピンを公式訪問しています。12日、フィリピンの「慰安婦」被害者ら及び民間支援団体がマニラにある日本大使館前で抗議集会を行い、日本が「慰安婦」の歴史を直視し、被害者に賠償するよう呼びかけました。
当日午前、日本大使館前には戦時中に慰安婦の被害者であった78歳の女性や多数の民間団体を含む、数十名の抗議者が集まりました。抗議者らは日本兵が犯した暴行を周囲の人たちに説明し、安倍首相が歴史を直視することを訴えました。
抗議集会に参加した慰安婦の権利を守る民間団体の関係者は、「ドゥテルテ大統領が安倍首相と会談する際に、高齢化が進んでいる被害者らのことを忘れないでほしい。日本が慰安婦に対し公式に謝罪し、被害者らに賠償するよう望んでいる」と述べました。