18日午後、世界でも最高難度の技術で最大規模のシップリフト「三峡シップリフト」が正式に試験運用された。これは世界最大の水利事業である三峡プロジェクトの最後の建設計画である。
客船「長江三峡9号」の船長である陳国海氏は取材に対し、船をリフトに載せて水位上昇させる過程は非常に安定しており、リフト内で水面はほとんど何の揺れもなかったと話す。シップリフトが船を水位が低い場所から高い場所に上げるまでの時間は約1時間。この十数年来、船舶が三峡の閘門を超えるたびに3~4時間費やさなければならなかった。
閘門の高低差は最大で100メートルに達する。船舶は専門の閘門設備を通じてしかここを通過できない。建築物として「三峡シップリフト」は「三峡閘門」と同じものだ。両者ともに三峡中枢プロジェクトを構成する重要な要素である。現在、両者はそれぞれ世界最大のシップリフトであり、閘門である。
三峡シップリフトは国内初のギア回転式垂直上昇シップリフトであり、3000トン級船舶を通すことができ、最大1万5500トンの船舶を持ち上げることができる。最大146メートルまで上昇させることができ、船舶を搭載する際は113メートルまで垂直昇降が可能である。水位の上昇幅は30メートル、下降幅は11.8メートルまで変えられる。
「三峡シップリフトは、上昇高度が大きく、上昇重量が大きく、水位上昇幅も大きく、下降水位変化の速度が速いという特徴がある。技術的難度からみても、規模から見ても世界最大級のシップリフトだ」と、中国長江三峡集団公司の機電工程局の副局長でシップリフトプロジェクト責任者の呉小雲氏は述べる。