四角い漢字から変化して生まれ、中国湖南省の一部の山間区に住む女性だけが識別できる文字「女書」が19日、国連ジュネーブ事務所の所在地、パレ・デ・ナシオンで9日間の予定で展示されている。展示会は7回目の「国連中国語デー」を記念して催された。
専門家の考証を経て、この文字は古代中国の女性が教育を受ける権利がない状況下で、姉妹の間で心を通じ合わせ、心情を表現し、婚姻と家庭、社会での付き合い、愚痴や私的な感情、地元の噂話、歌曲となぞを記述するために自分で発明した文字の記号で、「女書」と呼ばれた。主に湖南省江永県一帯の山奥で普及していた。地元政府の懸命な発掘と保護のもとで、この文字は現在も伝承されている。
中国国連常駐ジュネーブ事務所及びスイスのその他の国際機関の代表の馬朝旭氏は記者に次のように説明した。この展示会を開催する目的は、各国の使節に展示会を通じて「女書」という現時点で世界で発見された唯一の女性文字の文化的魅力を感じてもらうためだ。さらに、この展示会によって世界各国とともに交流と相互学習を深め、歴史文化遺産を共同で保護し、伝承することで、世界の女性支援事業の発展をより一層推進していきたいとする中国の希望を表している。(撮影/新華社記者 徐金泉)
(新華社より)
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