新華社記者 金立旺 撮
6日1時38分、中国初の微重力科学実験衛星「実践10号」回収型衛星を甘粛省の酒泉衛星発射センターから運搬ロケット長征2号Dによって打ち上げ、予定の軌道に投入されることに成功した。同衛星は大きな科学的成果の取得を目指し、宇宙で微重力科学、宇宙空間科学など19項目の科学実験を実施する。「実践10号」の首席科学者である胡文瑞・院士が次のように紹介した。同衛星のプロジェクトは2012年12月31日に正式に立ち上げられた。中国空間科学先導特別プロジェクトの第1陣科学実験衛星のうち唯一の回収型衛星で、1度に展開する科学実験数が最多の衛星でもある。微重力と空間放射能の条件下での物質運動および生命活動の規則を研究、究明し、科学技術の分野で革新的な成果をあげることをその科学目標にしている。
空間科学衛星プロジェクト常務副総指揮、中国科学院国家空間科学センター主任の呉季氏は、「実践10号の発射、軌道投入と回収は我が国の微重力科学および空間生命科学研究の全体的水準を大幅に引き上げ、未来の空間環境の開発・利用に革新的知識を提供するもので、中国の空間科学の革新的発展への促進に重大な意義を有する。」と語った。