【新華社ロンドン10月22日】現地時間21日午後、習近平国家主席と英国のキャメロン首相は、ロンドンの金融街「スクエアー・マイル」で行われた中英ビジネスサミットに出席し、挨拶をした。
習近平国家主席は次のように強調した。欧州経済は現在、全体的に見通しが安定している。我々は欧州は必ず自身の知恵と努力を通じて、新しい発展と進歩を実現できると確信している。一部の新興市場経済体で経済発展のスピードが緩慢になり、一部の国はより多くの困難と試練に直面しているが、数十年間の急成長を経て、新興市場経済体はより拡大し、靱性がより強くなり、経済基盤はより強固になり、経済基本面は依然として上向きで、引き続き世界経済の成長を支える強大な加速器になると予想される。
習近平国家主席はまた、次のように指摘した。世界最大の新興市場経済体である中国の経済発展は新常態に入った。世界経済の発展に困難が山積する中で、今年1月から9月までの中国経済の成長率は6.9%となり、世界経済の成長をリードするために重要な役割を継続的に発揮している。中国経済は確かに停滞に対する一定の重圧と一部の構造的な矛盾があるが、これは中国経済が一定の段階、一定の水準まで成長した後に必然的に通過する正常な調整だと言える。我々は引き続き安定成長、改革促進、構造調整、民生への還元、リスク防止を推進し、経済の持続的で健全な発展を促進する。
習近平国家主席は次のように強調した。新時代は新思考が求められる。「一帯一路」建設は中国と沿線諸国の共同発展のために、巨大なチャンスをもたらす。「一帯一路」は開放された多元的なウィンウィンの試みであり、各国が共同で参加し、共同の発展と繁栄を実現する。
習近平国家主席はさらに、次のように指摘した。中英両国の産業構造は補完性が強く、共同で提唱する市場自由化の理念は似通っており、自由貿易を推進し、双方向の投資を推進する意向は一致している。習近平国家主席は、中英協力の新たな局面の開拓について、次の4点を提案した。
第一、相互信頼の増進において、「深」を強調しなければならない。両国の協力の基盤は政治的な相互信頼であり、相互信頼がなければ、いかなる協力も拠り所がなくなる。
第二、戦略的リンケージにおいて、「通」を目指す必要がある。中英の発展戦略と産業政策リンケージの強化は、両国の協力を深層から推進するためのしかるべき道理となる。
第三、具体的な協力において「実」を徹底しなければならない。中英協力は、実質的な効果を上げてはじめて、両国の幅広い民衆に恩恵を与えることができる。双方は原子力発電、高速鉄道、インフラ建設などの大型プロジェクトに着実に取り組み、これらの象徴的な協力が早急に実行されるように推進する。
第四、方式と方法において「新」を際立たせる。我々は双方の新興産業協力を深く推進し、中国の7大戦略的新興産業と英国の8大技術及び戦略的産業との互恵の協力を展開しなければならない。
(新華網日本語)
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