現地時間の10月21日、習近平国家主席はロンドン・ダウニング街の首相官邸で英国のキャメロン首相と会談した。新華社記者 鞠鹏 摄
【新華社ロンドン10月22日】現地時間の21日、習近平国家主席はロンドン・ダウニング街の首相官邸で英国のキャメロン首相と会談した。双方は中英関係発展が獲得した成果を肯定的に評価し、二国間関係及び重大な国際と地域の注目問題について踏み込んだ意見交換を行い、重要なコンセンサスを達成し、中英が21世紀に向けたグローバルな全面的戦略パートナーシップを共同で構築し、継続的、開放的、ウィン・ウィンの中英関係の「黄金時代」を切り開くことを決定した。
習近平主席は次のように指摘した。この数年来、中英関係と各分野の協力は発展の追い越し車線に入った。今年は中英の全面的戦略パートナーシップの2回目の10年のスタートの年にあたり、両国が二国間関係と互恵協力を深めるにはタイミング的にぴったりだ。中国側は中英関係の発展を一貫して重視しており、英国側と共に、中英関係の位置づけを向上させ、両国関係の内包を豊かにし、双方の協力の青写真を計画して、中英関係が新たな段階に進むよう推進してゆく。
習近平主席は次のように強調した。我々は英国側と共に中英関係がより高いレベルで持続的に安定するよう保障し、中英の協力がより広い分野で開放的で包容性を持つことを堅持し、中英関係が一層広い範囲で互恵・ウィンウィンを実現できるよう望んでいる。中英双方は主権、独立、領土保全を互いに尊重し、それぞれが選んだ発展の道を互いに尊重せねばならない。そして、協力・ウィンウィンの方法で互いの関係をしっかりと処理するよう共同で取り組むべきだ。また、包容的・開放的な心理状態で相手に接し、「和而不同」（和して同ぜず）でなければならない。
キャメロン首相は次のように表明した。習近平主席の今回の訪英はその成果が実り多く、双方が多くのビッグプロジェクトや経済・貿易の協議について合意に達したことは、二国間関係の発展を力強く推進するだろう。英国は中国の西側における最良の協力パートナーとなるのを望んでおり、中国側と金融、エネルギー、クリエイティブ産業、ビザ円滑化といった分野で協力を拡大してゆく見通しだ。
両国の指導者は多項目のコンセンサスを達成し、中英が21世紀に向けたグローバルな全面的戦略パートナーシップを共同で構築すると一致して決定した。
双方は両国の貿易レベルを向上させ、金融、インフラ建設、ハイエンド製造業、新エネルギー、省エネ・環境保全、生物製薬などの分野での協力を強化し、両国の資本市場がハイレベル、多元化、多方面の実務的協力を展開するよう支援することで同意した。
会談後、両国の指導者は金融、税関、地方協力、新興産業、持続可能な発展といった分野に及ぶ二国間の協力文書の締結に共同で立ち会った。
