今年の台風22号により、中国南部の広東省と広西チワン族自治区で甚大な被害が出ていることを受け、中国国家減災委員会と民政省は現地時間5日夜8時(日本時間夜9時)、レベル4の自然災害救援緊急対策を立ち上げました。その上で、被災地に作業グループを派遣し、被災状況を把握すると同時に、被災者への救援などに当たっています。中国民政省のウェブサイトで明らかにされたものです。
広東省と広西チワン族自治区の民政庁によりますと、5日午後6時までに、台風22号の影響で、広東省では316万7000人が被災した他、10人が死亡し、4人が行方不明になり、243人が負傷したということです。また、倒壊した家屋は2800棟、被災した農作物の面積は19万6000ヘクタールにも上ったなどの被害が出ており、直接的な経済損失額は125億3000万元(約2374億円)に上っています。
一方、広西チワン族自治区では144万2000人が被災し、1人が死亡しました。その他、家屋300棟近くが倒壊し、農作物の被災面積が4万7400ヘクタールに達したなど、直接的な経済損失額が1億8000万元にも上りました。
災害発生後、現地の財政庁と民政庁は直ちに2000万元の緊急支援金を拠出し、災害救援に当たっています。現在、被災地の救援活動は着々と進められています。
(写真/新華網日本語 文字/中国国際放送局)
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