撮影/新華社記者丁海涛
中国外務省の王毅外相は27日、北京で開かれた「第4回世界平和フォーラム」で、「アジア太平洋地域が中国のより所で、中国はこの地域の平和や安定を促すことを自らの使命と受け止めている」と話しました。
王外相は「中国は域内諸国の相互理解と信頼を積極的に増進し、域内の安全保障に関する対話と協力を強め、域内の注目される問題の平和的解決を推し進めている。長年にわたり、我々は『親、誠、恵、容』(周辺国と親しく付き合い、誠意を尽くし、互恵原則に基づき、広く包容すること)を重要な理念とし、『与隣為善、以隣為伴』(善意をもって隣国に対処し、隣国をパートナーとみなすこと)を基本方針に、『睦隣、安隣、富隣』(隣国と仲良くし、隣国を安定させ、隣国を豊かにすること)を政策の核心に据えてきた。共同、総合、協力、持続可能な安全保障観の提唱を力強い保障とし、アジア太平洋各国と平和共存、互恵ウィンウィン、パートナーシップの確立での提携、ひいてはアジア太平洋地域の運命共同体を長期目標とする一連の周辺外交政策体系の実現を目指している。この一連の政策体系は『国連憲章』の趣旨と原則と相通ずるものがあり、社会主義国家の制度の特質を表しているだけではなく、ますます多くの国、とりわけ域内各国の賛同と歓迎を受けている」と中国のアジア太平洋地域における外交の姿勢を説明しました。
王外相はその上で、「中国は目下の得がたい発展の機会が中断されることを容認せず、誇張されたまたはでっち上げられた緊張によって我々の発展を妨害させてはならない。『一帯一路(シルクロード経済帯と21世紀海上シルクロード)』の中でまず提携しなければならない相手先はアジア太平洋地域の各国であり、最初に受益するのもアジア太平洋地域の各国だ。中国は『一帯一路』の推進をきっかけに、国際的な生産設備協力をルートとし、アジアインフラ投資銀行(AIIB)、シルクロード基金などの金融機構を支えにし、アジア太平洋諸国と各分野における互恵協力を全面的に深めていきたい」と話しました。
(写真/新華網日本語 文字/中国国際放送局)
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