高級品市場の低迷、シャネルのかつてない値下げ攻勢を受け、高級ブランドが大きな動きを見せている。一貫した価格維持戦略が打破され、より頻繁で大幅な販促が実施されるようになった。北京商報の調べによると、仏トップクラスの高級ブランドであるエルメスは本日より、香港金鐘(アドミラリティ)のコンラッドホテルを借り、最大5割引の衣料品「大出血セール」を実施する。今回のセールは今月24日まで続けられる。
トップクラスの高級ブランドのエルメスが、これほど大幅なセールを正式に実施するのは初めてで、これまでの高級なイメージにとっては珍しいことだ。エルメスのアクセル・デュマCEOは先ほど2014年度の業績を発表した際に、「ブランドには値下げの可能性がないわけではない。当社は2016年にこの問題について検討する」と述べた。また業界関係者は、「エルメスの中国での販売価格は、長期的に欧州を約4割上回っていたため、値下げ・販促の余地が残されている」と指摘した。
シャネルの中国での値下げに伴う一連のブランドの値下げにより、高級品の堅調な価格と値上げのイメージが打破された。北京商報の調べによると、海外高級ブランドを取り揃えるSKPBEIJINGが先月催した記念キャンペーンで、エルメスは1割引きの販促に加わっていた。売り場で同時に割引に加わったブランドには、他にもルイ・ヴィトン、シャネル、グッチ、ヴェルサーチ、ジバンシィなどの数十ブランドが含まれる。
それから1ヶ月が経過し、エルメスは商品を5割引で販売した。これには中心的な商品であるバッグが含まれないが、一部の商品から値下げに取り組む意向が示されている。中国の市場調査会社「財富品質研究院」は、「高級品が中国市場での総崩れを避け、消費を国内に留める最も効果的な手段は値下げだ」と指摘した。SKPBEIJINGの販促に加わったジバンシィの専門カウンターの店員は、「売れ行きがある程度良くなっている」と述べた。
(チャイナネット)
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