生産能力の協力に向けて原動力を求める
中国社会科学院の名誉学部委員である徐世澄氏は、世界経済の回復力不足および中国経済の新常態の背景の下、中国・ラテンアメリカの双方は産業構造のアップグレードとモデル転換の任務に直面している。李克強総理の今回の訪問は中国とラテンアメリカの経済貿易協力構想を革新し、生産能力協力を通して貿易投資、金融などの分野での協力を推進し、資源の優位性を産業の優位性に転化させ、中国・ラテンアメリカの実務的協力における転換とアップグレードを促進する見通しだとの見解を示している。
ラテンアメリカ開発銀行CAFのエンリケ・ガルシア頭取は、ラテンアメリカ諸国のインフラは相対的に弱く、工業化レベルが不足しているが、中国は技術や資金、経験の方面で充分な実力を備えている。この時に中国とラテンアメリカが生産能力の協力を行うのは「タイミング的にぴったり」で、中国・ラテンアメリカ関係の発展はその「前途が計り知れない」だろうと述べている。
「中国とラテンアメリカは運命共同体で、中国はラテンアメリカと科学技術革新の成果を分かち合うのを望んでおり、発展途上国同士が市場を創造することは、ポスト危機時代のグローバルな産業チェーンの再編の勢いに順応し、「南南協力」へ転換する歴史的な新しい流れをリードしてもいます。」と呉白乙所長は述べている。
西南科技大学ラテンアメリカ研究センターの呉国平主任は、中国企業はラテンアメリカに根を下ろしており、相手国の市場のニーズを必ず深く分析し、現地の法律や労働および環境保護といった法規について熟知し、現地企業の文化を結集させることで誤りを避け、回り道をしないようにせねばならないと述べている。