呂輝東中国社会科学院日本研究所研究員・外交研究室主任(資料写真)
【新華社北京5月12日】中国社会科学院・日本研究所の呂輝東研究員・外交研究室主任は5月11日に新華網記者の取材に応じた際、「東京裁判」の法廷審判証拠が完全に出版されたことが有力に日本の歴史修正主義の観点に反駁している、と語った。
上海交通大学出版社は近頃、東京裁判研究センター、中国の国家図書館出版社と手を携えて、50巻からなる『極東国際軍事法廷証拠文献集成』(日本語版)及び3巻からなる『インデックス・付録』(中国語版)を出版した。これは東京裁判の法廷審判証拠が初めて全世界に向け完全には出版されたもので、また、69年ぶりに東京裁判を歴史真相に完全に還元したものでもある。この重要な大規模文献の出版は連日、学界において揺り動かしを引き起こしている。
今年は世界反ファシズム戦争勝利と中国人民抗日戦争勝利70周年に当たる。何故この時点で「東京裁判」の法廷審判証拠の重要な大規模文献を完全に出版したことについて、呂輝東研究員は次のように見なしている。第二次世界大戦終結後、極東での裁判も世界反ファシズム戦争勝利の成果の一部分でもあるため、この歴史的時点で、「東京裁判」の法廷審判証拠に関する文献を出版したのは、「東京裁判」の歴史を還元させ、日本の軍国主義の犯罪行為を摘発することができる。それは、反ファシズム戦争勝利を記念するには、重要な意義を備えている。とりわけ日本の歴史修正主義の観点に有力に反駁することができる。