【新華社モスクワ5月11日】中国とロシアの二つの隣国の間で経済、貿易、投資などの各分野の協力水準の高さがはっきりとうかがえる。二国間貿易額は長年にわたり急成長を維持し、昨年の試練に満ちた外部環境のもとで依然として時勢とは逆に成長している。中国は5年連続で ロシアの最大貿易相手国となっており、ロシアは中国で9番目の貿易パートナーになっている。
経済貿易協力のポイントが多い
中国とロシアの経済は高度に補完し合っている。二国間貿易額は2000年の80億ドルから昨年の最高記録の953億ドルまで増加し、2014年は試練の多い外部環境で依然として6.8%増加した。 国際的な経済環境は現在、試練に満ちており、ロシアと一部の経済体との間の貿易の伸びは緩慢になるか、さらには落ち込み、中国経済もモデル転換と調整の過程にあり、双方は協力強化を強く望んでいる。 イノベーション協力も中国とロシアの協力のポイントとなっている。昨年の「開放式イノベーション」モスクワ国際イノベーション発展フォーラムで、中国は唯一のパートナーで、多数の中国企業が出展している。宇宙開発、高速鉄道用機関車、原子力発電、高端制造、ナノメートル、LED表示、通信などの分野をカバーし、高速列車、ナビゲーションシステムなどの関連製品が注目を集めた。
産業協力がそろってアップグレードされ
エネルギー産業は中国とロシアの産業協力の「機関車」と言える。2014年は中国とロシアのエネルギー協力が活発化した年で、ロシアの中国への石油輸出が大幅に増加し、双方は西線パイプラインの中国への天然ガス供給枠組み協定を含む一連のエネルギー分野の協力協定に調印した。両国エネルギー企業も株式投資を通じて、協力を深化している。
中国とロシアは石油、天然ガス、石炭、電力などの分野における数多くのプロジェクトの協力で実質的な成果を収めている。中国の王毅外交部長は、ロシアメディアの取材を受けた際に、次のように述べた。エネルギー方面で中国とロシアの双方は高度に補完し合い、 長期的で安定した戦略提携を全面的に確立できる。中国とロシア双方は航空宇宙開発、原子力発電、高速鉄道などの分野における戦略的な大規模プロジェクトの協力でも頻繁に動きがあり、中国とロシアの経済、貿易、投資などの各分野の協力のモデル転換とアップグレードを絶えず推進している。