2015年5月6日、中国・蘇州で行われた2015年卓球世界選手権は、欧州の卓球が衰退し続けるなか、混合ダブルスの1冠を韓国の梁夏銀選手と分け合った以外は、中国チームが4種目で優勝を独占するなど圧倒的な強さを見せつけた。中国チームを除いた参加国の中で、同大会で最も勢いがあったのが日本チームだ。日本チームは混合ダブルスで銀メダル、男子ダブルスで銅メダルを獲得するなど、他国の代表チームの中では突出した成績を残した。新京報が伝えた。
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2020年の東京五輪に向けて、日本卓球協会は巨額の資金を投じて今後の日本卓球界を担う人材育成プロジェクトをスタートさせ、チーム全体の実力を急速に向上させている。今回、日本卓球協会は多くの新鋭選手を同大会に送り込み、中国チームをてこずらせた。中国卓球代表チームのコーチも、「長い目で見ると、将来的に日本の卓球は男女ともに、中国の最大のライバルとなるだろう」と認めた。
■中国男子監督が上着を脱ぎ捨てる
男子ダブルスのベスト8の試合、世界ランキング2位と3位の張継科(ジャン・ジーカー)、許[日斤](シュー・シン)ぺアは日本の森薗政崇、大島祐哉ペアと対戦し、フルセットの最終ゲームで2回のマッチポイントをしのぎ、大接戦の末にようやく4対3で勝った。一貫して冷静な様子を見せていた男子代表チームの劉国梁監督も第5ゲームには、落ち着いていられなくなり、上着を脱ぎ捨て、何度も拳を握って、張継科・許[日斤]ぺアに熱い声援を送った。劉国梁(リウ・グオリアン)監督は、「日本チームのペアの息の合ったコンビネーションや攻撃力は想像以上だった」とし、「この試合を通して、我々は日本に実力ある新鋭選手が登場したことを知ることができた。しかし、若手選手の特徴やスタイルなどはまだあまりよくわかっていない」と語った。