【新華社北京4月7日】「現象的なレベル」は通常人や物事が非凡で、比類がないことを形容するのに用いられるが、イギリスの48グループクラブの議長で、ロンドン輸出コーポレーション( London Export Corporation)の STEPHEN PERRY議長からみれば、「一带一路(シルクロード経済ベルトと21世紀海上シルクロード)」戦略のもたらしたグローバルチャンスもまた「現象的なレベル」だといえる。
PERRY議長は新華社記者の取材に応じた際、「今後の30年から50年にかけて、この戦略構想は全世界の範囲で最大のビジネスチャンスかもしれません。」と語っている。PERRY議長は、「一带一路」戦略構想の実現は一つの壮大で複雑なプロセスであり、世界中の会社がこの新興のビジネスチャンスのバイタリティーを掘り起こすだろう。よってそれがもたらすチャンスは「現象的なレベル」になるものとみなしている。
3月28日、国家発展改革委員会、外交部、商務部は『シルクロード経済ベルトと21世紀海上シルクロードの共同建設推進のビジョンと行動』(『ビジョンと行動』)を共同で発表した。これは「一带一路」戦略が全面的に実行・展開され、徐々に実務的な協力段階に入りつつあることを意味している。
アジア太平洋問題を研究するグルジア人の国際問題専門家、アチ・カランディア(音訳)氏は、『ビジョンと行動』の打ち出しは、中国とグルジアを含む沿線諸国の経済貿易協力拡大のために得難いチャンスを提供し、中国・グルジア両国の経済貿易、投資や文化の往来を力強く推し進める見通しだ。グルジアは古代シルクロード上の重要な国として、「シルクロード経済ベルト」の建設に積極的に参与し、その交通の中枢と物流センターとしての役割を発揮してゆくだろうとの見解を示している。
タイのタイ・中国ラヨーン工業園区(Thai-Chinese Rayong Industrial Zone)の徐根羅総裁は、「一带一路」は主に開放型経済を打ち出し、関係国との経済貿易利益の共同体を構築しており、戦略の縦深的な推進に伴って、二国間或いは多国間の自由貿易区の実行をより推進してゆく見込みがあるとみなしている。
エジプトの元駐中国大使、Mahmoud Allam氏は、中国の提起した「一带一路」構想は一つの壮大な戦略計画で、今後数十年にわたって中国がアジア、アフリカや欧州諸国と協力してゆく青写真であり、中国の影響力をきっと向上させ、「一带一路」の範囲内にある各国の繁栄を促進してゆく見通しだとの見解を示している。
Mahmoud Allam氏は次のように述べた。中国の「一带一路」構想はちょうどエジプトのシシ政権が経済復興計画を提起した時にあたる。エジプトは中国の資金や技術に対し切実な需要があるので、中国企業はエジプトで大いにやりがいがあるだろう。予見できることは、中国の「一带一路」構想はエジプトの経済復興計画と相互に補完し合い、促進し合って、最終的には両国の共同の繁栄を推し進めてゆくということだ。
(新華網日本語)
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